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旧友との雑談

「正直に言うと、マーリーを他人任せにするの不満なんだが」


 救出成功の報せと同時に、倉庫に攻撃を仕掛ける為に現在、闇に紛れて待機中のスプーナーは不服そうに相方のジェーンに話しかけた。マーリーとは例の行方不明の子供である。商品のリスト内に該当する子がおり、スプーナーは救助に名乗りをあげた。しかし、却下され、今の配置になった。


「まあ、紛争地域の救出や解放作戦はあちらさんの方が上だしね。実力も一緒に行動したし、一度手合わせしたからわかるでしょ?」


 タチアナが、救出に向かうのに選ばれた理由はかつて所属していたが故に、連携が取りやすいからだ。さらには隠密活動に向いているのもある。


「アーアー!!そうだな!!だけど、それでもだ!!オレの大切な妹の娘で、オレにとっても娘みたいもんなんだ!!すぐに助けにいきたいし、心細いだろうに、そばにいてやれない!!そんで今から、日本なのにハリウッド映画なみにドンパチやるんだぞ!!」


 声こそ、抑えているが、感情を抑えられないスプーナーに対して、ジェーンは冷静に答える。


「その鬱憤はここにいるクソ野郎どもにぶつければ、いいじゃない。うちらはうちらで得意なことをすればいい。せっかくだから、獲物をどれだけ狩れるか勝負しない?」


 おそらく彼女は、見た目こそ以前と違うが、かつて戦友だった人だろう。爆発に巻き込まれて、死んだはずである。しかし、現実味のなさも相まって、気持ち悪さと不信感を持ってしまう。それが今の状況に対しての苛立ちを後押しをしてしまう。


ふざけるなと言おうとするが、彼が言葉を発する前にジェーンは口を開く。


「あたしが勝ったら、ビンテージウイスキーね。負けたら、その子のプレゼント代はあたしが持つよ」


「はっ?」


「女の子に手ぶらで会おうっての?だからモテないんだよおまえは…それに、嫌な目にあったら、そのあと楽しみがなければかわいそうでしょ?」


 ウインクするジェーンに呆気に取られたが、なるほど、姿は変わったがあいつだと思った。


「それはいいアイデアだ。あいつらにツケを払わせて、賞品付きとは…そうだないっそのこと遊園地の貸切とか良さそうだな」


「うわっ、テメェ…機関銃とか無反動砲とか迫撃砲とか対物火器とかも追加してやろうか?」


「ふぅ…昔から言ってたなお前は…死亡フラグやらなんやら言われるが…きつい時はそのあとの褒美を考えれば頑張れるってな」


 ジェーンははにかんだ笑顔を浮かべ言う。


「結局、楽しみがなきゃつまらないでしょ?」

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