移動
(君のキラーマシンって形が色々違うよね)
「理由は知らん。大体放置したらそうなってただけだし」
動物の形だったり、植物の形だったりする奴もいれば正統派っぽい奴もいる。宇宙と同等の大きさを持っている奴もいれば、人間大の奴らもいる。
(適当だねぇ)
「別にいいだろ」
どうせ管理する必要もないしな。管理が必要だと感じるのはそいつらが反乱を起こして驚異と感じる奴だけだ。
「まぁ、俺はキラーマシン次元行くから」
ダンジョンがデカくなりすぎたので新しい専用の次元を生み出したことがあったので、その次元へ向かう。俺の飛び込んだ狭間の入り口に少し触れていたが、まぁちょっとずつ拡大させていたということだろう。
(了解。まぁ見ている事にするよ)
次元の狭間は基本的に無干渉である。干渉してくる場合は、明らかにこっちに害がある場合だ。どうやら次元の狭間は俺の精神と同居っぽいことをしているらしく、俺に害が加わると困るようだ。本来なら次元の狭間から抜け出せないところを無理矢理俺の心の中に入ってきて脱出してきているらしい。
「そういえばお前の名前ってなんなの?」
(どうして今更そんなことを聞くんだい?)
「読者さんに失礼だろうが。キャラ名も分からずやるなんて大衆劇ぐらいだぞ」
(なんともまぁメタな理由だねぇ。まぁ一応ヨグ・ソトースとか呼ばれてたこともあったね」
誰だよ。クトゥルー神話の邪神か?
(知っているじゃないか。まぁ「全にして一、一にして全」とか言われてたね。アザトースって言う上司もいたんだけど、旧き神に全部押しつけて隠居生活送ってるよ)
「へー」
(聞いた割には心底どうでもよさそうだなぁ。君は)
まぁ実際のところ自分の為に色々してくれる都合のいい奴でしかないし。
(精神に居座られているのに随分とまぁ余裕だね)
「特に害が有るわけでもないだろう?」
(まぁ、そうだね。邪神とか言っている人が多いけど、基本的に因果応報を心がけているよ)
因果応報。大体の場合悪い意味で使われるが、意味自体はやったことは常に自分に返ってくる、ということなので、まぁ悪い表現に使うばかりではない言葉である。
「じゃあなんで呼び出した奴殺すとかやったことあんの?」
(じゃあ、君は大企業の社長で、辺境の下っ端社員によびだされた挙げ句に下働きをしろって言われたらどう思う?)
まぁ立場というものを考えろ、ということか。
「さて、じゃあそろそろキラーマシンのところ行くからゲート開いてくれ」
(瞬間移動使えばいいじゃないか)
「場所を微妙に思い出せない」
(仕方がないなぁ)
目の前に簡素な木製の扉が現れる。
「因みにゲートって豪華だったり木製だったりするけど意味ってあるの?」
(特にないよ。強いていえばコレクション要素的なアレだよ)
微妙に遊び心のある奴である。
正体出ましたね。男か女かは知らん。ヨグ様ってこんな性能だったでしょ?たしか。




