次元の狭間(性別不詳)
「それでは、承りました。金は、相応だと思う分を振り込んでおいてください」
相場とか面倒だからな。こういうのはお任せした方が楽でいい。
「それでは、早速準備にかかるので」
演出的な問題というか強さアピールというかそんなに理由で一瞬ストーカー役だった男とストーカーされる役だった女の意識を奪い、元の魔術協会に瞬間移動させる。
(範囲指定のない瞬間移動ってチートだよね)
「こいつ・・直接脳内に!」
(なんだよ非道いなぁ。あんな事やこんな事をした中じゃないか)
この脳内の声君は次元の狭間である。まぁ次元の狭間の意識そのものだ。姿はない。声はアルトボイスである。
「というかお前男なの?女なの?」
(さぁね?でもまぁボクはボクに違いはないのさ)
「うぜぇ」
(というかボクって代名詞は本当に便利だね。男でも女でも許される。自由性の塊といってもいい)
「そのせいで俺はそこそこ前から悩んでるんだよなぁ」
(君の思考回路の一部を占めれるなんて光栄だよ。むしろそのままずっとボクの事を考え続けてくれ)
「もしお前が男だったらすっげぇキモイ台詞だな。吐き気がするぜ」
(君だってTSできるじゃないか)
「男で固定してるから。俺はこの性格とか性別とか捨てる気ないから」
(頑なだねぇ)
因みにこいつはかなり全能だったりする。能力、というか特性は、繋がっている世界全ての能力を自由に使用できるという非常に胡散臭い能力だ。
(胡散臭いのは君もじゃないか)
「地の文を読むな。おまえ登場人物だろうが」
(君も大分メタいけどね)
「俺は大体何やっても許されるんだよ。設定後付けすればいいし」
ついでに俺の能力は沢山あったのだが、次元の狭間を漂っている内に整理して、一度二つだけにした。今は増加中だがな。
(『定義する能力』と『定義されない能力』。胡散臭さで君の横に出るものがあるかい?)
まぁ文字通りである。単純なパワーワードだ。
「まぁいいや。それで、今回の標的ってなんだか分かる?」
(五次元の存在だねぇ。まぁ君の敵ではないよ)
次元間の差というのは絶対的である。一次元違うと電子とオメガバースくらいの違いがある。ちなみに俺の本来の次元は、俺以外が存在しない次元なので一切考慮しなくても問題ない。
「というか俺に敵になる奴なんているのか?」
(ボクとか?)
「お前と敵対すると面倒臭いからヤダ」
勝てない訳ではないが、ひっじょーにダルい。防御性能が段違いなのだ。記憶、というか「何か」が存在する限りこいつは絶対に消滅しないとかいうそこらのラノベのチート系主人公が霞んで見えるほどの防御性能を持つ。
(まぁいいや。それで、いつ相手を殺すんだい?)
「今回はアレだな。キラーマシン部隊にやらせよう」
キラーマシン。俺のダンジョンのモンスターである。反物質ミサイル連射したりとかブラックホールができるレベルで質量を爆発的に増大させる爆弾を使ったりする奴らである。
女なんですかね?男なんですかね?書いてる人も分かりません。




