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ストーカー退治(序盤)

「どうも、昨日振りですね」

「えぇ」


警備員の服装に身を包み、昨日の女性と待ち合わせ場所に集合する。


今更ながら名前も契約書も書いてないな。まぁ利益目的でやってはいなから問題ないけれど。


金ならFXでいくらでも増やせる。ちょいと未来見てドルストレートのスキャルピングすれば一日でかなり稼げる。


1年くらい先見てスイングしてもいいが、それだと都合のいい時に使えなかったりするからあまり好きではない。


「とりあえず、正午頃となったら離脱しますので、視線を感じなくなったらベンチにでも座っておいてください」

「分かりました」


とりあえず警備員の真似事だけはしておこう。


―――


「いやー、今日はやけに物騒な日ですねぇ」

「……」

「まさかナイフ持った男に襲われ、ヤクザに絡まれた上に間違って花瓶まで落ちてくるなんて、よっぽど運が悪いですね」

「……そうですね」

「今日の運勢は1位だったはずなんだけどなぁ」


実に運が悪い日のようである。ナイフ持った男に胸を刺される寸前で回避して一本背負いを決めたり、ヤクザのニーチャンを撃退したり、花瓶を昇竜拳で叩き割ったり。とても忙しい。2時間の間は充実していたな。


「おっと、飛び出しは危ないですよ」


渡る瞬間に赤信号に変わったりだとか。


「居眠り運転は危ないですねぇ」


トラックを受け流したりだとか。


「工事現場の管理はもうちょっとしっかりしてほしいものですね」


鉄骨が降ってきたので工事現場に返してきたり。


「日本刀は危ないでしょう」


とても充実した午前中であった。


「それでは、俺はちょっとトイレ行ってきますので」

「女性にそういう事を言うのは失礼ですよ」

「次があれば気を付けますよ。次あればですがね」


序盤で意味深な言葉を吐く。これラスボスフラグの簡単な立て方の一つな。


まぁ俺がラスボスとかいうクソゲーなんてあるはずがないがな。そもそも基本的に俺は一つのもの相手に敵対しないし。


「――で、危ないだろう?鉄パイプなんて振りかざしてさ」


ちょっと彼女から見えなくなった瞬間、背後から姿の見えないままに鉄パイプを振りかざし俺の脳天を破壊しようとするストーカー君。


「まぁ無駄だがね」


鉄パイプを俺に当たる寸前で時間を加速させて灰にする。


いやー、時間操作ホント便利。攻撃にも防御にも使えるし。そこそこの万能性を持っていると思う。


まぁ大抵は止めるだけ、加速するだけ、巻き戻すだけとかいうシンプルな能力しかないけどな。複数持ってたら普通の作品ならチートすぎて萎えるところだ。


ファイナルファンタ〇ーだって最初からバハムートドラ〇ーン出てきたらなんだこのクソゲーっつって即ゲーム屋に売り払うだろう?

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