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ゴロスケホーホー  作者: 星狼


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4/4

飛び立つ影

「ありがとうございました」


ゴロスケが静かに言う。

声は小さく、だけど確かに。


「うん。もう行く?」


クマ蔵は身動きせずに、穏やかに返す。


「はい、お腹も減ったので、ご飯探してきます」


ゴロスケはゆっくりと羽を広げる。

翼の先が月明かりに淡く光る。


「うん。頑張ってね」


クマ蔵は変わらず、静かに答える。

言葉短く。


「それでは、ありがとうございました」


ゴロスケはそう言い残し、音もなく飛び立つ。

丸い、丸い、月にゴロスケの小さな影が重なる。

影は月に向かってゆっくりと進み、やがて溶けるように。


クマ蔵はゴロスケの背中を、じっと見つめ続ける。

影は次第に小さく、小さく、夜の闇に溶けていく。


「ごろすけほーほー」


クマ蔵はぽつりと呟く。

声は低く、森の奥に響く。


「ごろすけほーほー」


もう一度、優しく。


「ごろすけほーほー」


何度も、何度も。

月明かりの下で、クマ蔵の声だけが静かに繰り返される。

夜は変わらず、丸い月が森を照らし続ける。

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