番外編2 弱みだと思ったことが強みへ変わる
徹は企画開発部部長、人事部部長、常務、専務に呼ばれた。
コンコン。
「入りたまえ」
「失礼します」
常務、専務を間近で見るなど滅多に無い。
「川島くん、そう固くならずにかけてくれたまえ」
「はい、失礼します」
企画部部長の小田切が口を開いた。
「新しい部署を立ち上げることになってね。社長をはじめ、ここにいる間宮専務、井上常務も川島くんに任せたいと仰っている」
「新しい部署というのは?」
人事部の吉田部長が
「女性社員を多く登用しているのは君も分かると思うが、女性は結婚出産で仕事にブランクが出来てしまう事は否めない。が、能力の高い女性も数多く在籍しているのもまた事実だ。
働き方のスタイルによってブランクを作らず仕事と関わって行ける女性社員の為の部署だ」
井上常務が口を開いた。
「川島くんは確か安藤の所だよな」
「はい」
「安藤経由で吉田君のところへ移動届が回って来たが、社としては君の力が必要でね」
「第一線で頑張ってくれている君が何故移動希望なんだ?君は会社の機動力そのものだと思うのだが」
「その様に仰っていただくのが恐れ多いです」
「そう言われても事実だからな」
徹は急ピッチで頭を回転させ
「お恥ずかしい話ですが私は離婚をし息子を両親の協力の元、育てております。
ですが環境が変わった事で息子の心に影を落としてしまいまして。可能であれば在宅で息子の帰りを待ちながら仕事をさせて頂けないかと思い移動届を提出させて頂きました」
伝わったか?
どうだ…。
「ならば、川島くんに合うと思うのだが。
君の現体験が子育て世代や出産を控えている社員にとって励みにもなる、理解を得やすい、肩身の狭い思いをせずに済む。
社会との断絶を生みやすい環境を打破出来る」
基本在宅で子育て中や
これから出産を控えている社員のスケジュール管理。
社員の能力に応じて人手が欲しい部署と連携を取り派遣させる。
社内派遣の様な事をする部署だ。
徹は部長に昇進する事になる。
部長でありながら在宅が出来、報酬も上がる。
有難い話だ。




