1.25歳ニートの異世界生活っ!
「え?」
時計を見ると表示されていたのは、過ぎたはずの昨日を表していた。ただ単に壊れただけだと思ったが確認するすべがないため、確証は得られなかった。
しばらくするとインターホンらしきものがなった。
「ナオー起きてるかー?」
日本語のように聞こえ、自分にも通じたため一安心したが、誰か全く誰か分からないためドアの覗き穴から外を見た。すると、そこには緑の体、背中には棍棒で筋肉質な男が立っていた。まるでその姿は昔やっていたRPGゲームのゴブリンのようだったため、また余計に謎が深まってしまった。
何もせずに見ていると、鍵らしきものを取り出し、解錠されてしまいドアが開いた。恐怖で体が固まり逃げることもできずに立っていた。
するとその男が、
「なんだぁ懐かしいなぁ何で今そんな昔の服着てんだよ?」
「?」
全くもって意味がわからなかった。なぜその男は鍵を開けられたのか。塾帰りそのままの中学校の制服に懐かしい、昔の服と言われたのか。
「すみません、誰ですか?」
僕に対して危害を加える存在ではないとわかったので、内向的な僕でもこの疑問は流石に聞かなくては気が済まない。聞きたい事はたくさんある。
そしてその男は衝撃の発言をした。
「えーどうしたんだよー中学校からのの付き合いだろー。俺だよ五部 凛だよ。」
「は?」
こいつが昨日まで塾で話してた凛だと!?見た目や声も話し方も違うでもここは僕の知らない世界だ。何があるのかもわからない。まだ聞きたいことは山積みだ。
ひとまずここは受け入れ難いが受け入れて話を聞くとにした。
「とりあえず中に入ってください。そのあとに詳しく聞きます。」
「なんだよかしこまってー今日おかしいぞお前。」
いつもだったらお茶とかを出したいが...この家についてはわからないことだらけだから一旦最低限以外は触らないようにしよう。家の間取りと家具?の置き方はいつもの家と変わらないから、リビングだった場所に案内した。
何でこんな状況になっているのかがわからないし、説明もできないからとりあえず記憶喪失ということにしよう。
「いきなりなんですが、僕記憶喪失をしてしまって。僕についての情報とここはどこなのかを教えてもらっていいですか?」
「まじ?記憶喪失!?。おもろ。まるでここに来た日当時みたいだな。じゃあすぐ思い出すと思うけどしょうがないからざっと言ってあげるわ。」
「お前の名前はミバ・ナオ25歳だ。俺とお前、そして莉音の3人が10年前にこの世界に転生してきた。理由はまだ俺にはわかってない。まぁそこからいろいろあってお前はニート、俺は魔獣狩りのマスターとして活躍してるって感じかな。
あーそうだこの世界についてだな。ここは1番南のベータって国だ。ここが1番下でこの上の国のガンマを中心にその上がイプシロン、左がアルファ、右がゼータだ。」
はぁ覚えること多過ぎだろ
毎日勉強ざんまいだったため暗記はできるナオは何となくは理解したつもりだ。
さっきの話によると、僕は仲の良かった3人でこの世界に転生してきたのか。そして僕が今25歳...だから大人びた感じがしたのか。だったら制服が昔のものだという話にも納得がいく。10年前に来たということは15歳、中3だったのか!じゃああの時みんなもここに。
でもなぜ僕は15歳のままじゃないんだ?でも1番重要なのは...
「じゃあ本当にお前は五部 凛なんだな。」
「やっとわかってくれたようでよかった。」
「じゃあ今日...」
「待ってくれ!」
「どうした」
「今日の月と日を教えてくれ、」
「今日は『8月11日』だ」
「まじかよ...」
僕は本当に昨日に起きてしまったらしい。
とりあえずこの事と年齢のことも聞くか。
「急にごめん。僕はさっき塾から帰ってきてまだ15歳なんだ。それに、明日に転生してきたんだけど寝たら今日に...」
「はぁ?なんだよそれ。大丈夫か?10年前に転生してからずっと一緒だったろー。あと、寝たら前日に戻った?信じられるわけねぇだろ。」
それはそうだよな。今まで10年間過ごしてきたはずのミバ・ナオが急に変なこと言い出したんだもんな。ただそのミバ・ナオを僕は知らない。でも、未来に転生したことは話せるんだ。
なんか中1の時に見た異世界転生アニメだと、自分の能力を言えないみたいなやつあったけど。言えるならいつか信じてもらえるはずだ。
________________________________________
ただしっかりと理解していなかったナオはある事について隠されたことを知らないでいた。
それは...
《莉音の現在》




