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第四章 成長 第一話 安倍晴明神社

第四章 成長 第一話 安倍晴明神社


 蒼真とレイカは男の子を授かった。


蒼也と名付けられたその子は、十歳になる頃には、

人の目には見えない妖が見えるようになっていた。


 蒼真とレイカは悩んだ結果、蒼也には、隠さずに、

神代家は安倍晴明の血を引き継いでいる陰陽師の家系であり、父と母は、妖祓いの仕事をしていること等、全て話した。


そんなある日、美琴の母が経営する旅館に泊まりにいくことになった。

旅館は、安倍晴明神社のそばにあった。


旅館に着き、チェックインをすると、女将である美琴の母が出てきた。

蒼也の祖母になる。


三人は、荷物を置き、神社にいくことにした。


 蒼也は以前から、自分の先祖である安倍晴明を呼び出せないか密かに考えていた。


 神社に着くと、蒼也は真剣な表情で蒼真とレイカに言った。


「お父さん、お母さん。やってみたいことがある。上手くいくか分からないけど、ごめんね。


えっ?何するの?蒼真とレイカはクビを傾げた。


蒼也は、神社の中央に歩き、素早く、早九字を結び、唱えた


臨兵闘者皆陣烈在前!


挿絵(By みてみん)


すると、蒼也の足元に小さな魔法陣が現れた。


我が名は神代蒼也。安倍晴明の血を継ぐ者なり。いでよ!安倍晴明!


神社の護符が光だし、小さな地鳴りがした。


そして青い狩衣を狩衣をまとった男の姿が、一瞬だけ浮かび上がった。


烏帽子を被ったその姿は、まさしく安倍晴明そのものだった。


観光客は、映画の撮影と思っているようだった。拍手が湧いた。


旅館に戻ると、蒼也は、陰陽師というテレビアニメがあり、うちの近所の神社では出来なかったので、

安倍晴明の神社なら出来るかもしれないと思いやってみた。ビックリさせて、ごめんなさい。

と言った。


蒼真は、蒼也に聞いた。


妖も呼べるのか?


倒した妖なら呼べるよ。


倒したって言っても、うちの近所の弱い妖だけだけどね。


それに、呼び出せるのは、今日みたいに、数秒程度だし、ボヤけている。


僕には、まだまだ、修行が必要。と言った。


蒼真は、蒼也に言った。


お父さん、お母さんのいないところでは、今日みたいなことは、一人で、絶対に、やらないこと!

危なくて心配だ!絶対だぞ!


うん、分かった。蒼也は素直に謝った。


「だから、最初に謝ったのに。」


言い訳するのは、レイカ似だった。


蒼真は、おかしくて、笑い出した。


数秒でも、安倍晴明なんて、お父さんでも呼べないぞ。


僕も呼べると思えなかったよ。


レイカは、温泉行ってきまぁーす!


ここの温泉お肌に、とてもいいんだって!


るんるんー。


鼻歌を歌いながら部屋を出ていった。


僕、大人になったら、お父さんとお母さんの手伝いをしたいんだ。


そう言い、蒼真も、温泉に行った。


まだまだ、戦力にならないが、今後が楽しみだ。蒼真は、嬉しかった。


第一話了

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