17 見てはもらえない手紙
「お母さん!!お母さん!!お姉ちゃんいつ帰ってくるの!?」
「・・・・・・」
「ねぇねぇ、いつ!?」
ルナの弟はルナの母の服にしがみつき、しつこく聞いてきたのでなだめるように優しい声で言った。
「もうすぐよ。」
「いつも、もうすぐってお母さん言うけど本当はいつなの?」
ルナの弟は、真剣な顔をして一切の笑顔が消えていた。本当にルナの事が心配なのだろう。
翌日、学校を終えて、家に帰ったルナの弟は、急いで近くのバス停まで走っていた。
重量の音をたて進む大きなバスには、学校帰りの小学生や買い物を終えた、主婦、お年寄りの姿が見える。目的のバス停で降りるルナの弟三分間歩くと、大きな病院があり、そこへ入って行った。
「ねぇねぇ、お姉ちゃんのお見舞いにきたんですけど・・」
「何さんですか?」
「え~~と菊池ルナです。」
「菊池ルナさんね、ちょっと待ってね・・・・・あのね菊池ルナさんとは今、面接は、禁止されているみたいだね。」
「え~~~~お姉ちゃんに会えないの~~~」
「ゴメンねぼうや。」
受付けの事務員の女性が申し訳なさそうに、そう言うとルナの弟は、不機嫌そうに駄々をこねはじめた。
「やだやだ!!僕お姉ちゃんに会いたいよ~~!!」
「規則なんだ。だからゴメンね。」
すると、ルナの弟はカバンの中から、乱雑に一つの手紙出して言った。
「じゃあ、これ、お姉ちゃんに渡して。」
そしたら、事務員は、パソコンに手をあて調べ始めた。
「うーんごめんだけど、ぼうや手紙を渡すのもダメみたいなの。」
「なんで!!なんでダメなの!?」
「うーんお姉ちゃんね、ちょっと心を痛めてしまてね、お手紙を見るとね、ちょっと不安になってしますの、でもね、でも!!絶対治るのよ、もう少ししたら治るからね、心配しないでね。」
事務員は、気を遣い優しく諭したが。ルナの弟は聞く耳を持たずその場でカウンターにもたれかかり、床にへばりつくように座り始めた。
仕方なく、その事務員の女性は、ルナの母に電話をかけ、事情を話した。それを聞くと、スグに駆けつけてきて自分の息子を無理矢理にも引っ張り、病院からだした。そして、床には、しわくちゃになった手紙があり、涙の液が4摘こぼれ落ちていた。




