13 空と一体になる感じ
「もしもし菊池さんのお宅でしょうか・・・・そうですか、菊池ルナさんのお母さんでいらっしゃいますか?・・・あっ、そうですか、そのですね。今、ルナが学校に来てらっしゃるんですが。・・はい。あのですね・・・おばあちゃんの形見ですが、それを探しているって言っているんですが・・心当たりありますか?・・・・えっ、・・はい・・ええ・・そうですか、はい分かりました・・それじゃあ失礼します・・・・そういう事だ菊池。」へへ、危ない。危ない、ちょうど前に本当に、おばあちゃんの形見のペンダントを無くしてしまって、それをお母さんに話していたんだったけ。でも、
その後に自分の部屋でみつけたんだよ。そのペンダントお母さんに言うの忘れちゃった。ッテヘ(^_-)-☆
先生は突然重たい暗い顔をして深刻そうな表情を浮かべた。
「菊池ごめんな、疑ったりして・・・・そうだ!!俺もそのペンダント探してやろうか?」
「・・・・えぇ・・・いいですよ。先生だって先生忙しいでしょう。気遣わなくていいですよ。」
「いや、菊池お前のおばあちゃん思いに心を動かされたよ、俺も探してやるよ。」
何か、ややっこしくなったなぁ
「じゃあ先生は、そっちの方から探して下さい!!私はあっちを探しますんで。」
「おお、そうか分かった!!」
そのスキに屋上屋上はやく行かなきゃ。
私は急いで階段を駆けあがりドアを勢いよく開けた。
「ルナ来てくれたの。」
「当たり前じゃない友達でしょう。ここで何してるの?」
「私もう生きていけない。」
「なんで!?それより危ないよ!!こっちにおいでよ真衣!!」
真衣は屋上の手すりもない場所で空と一体になるように立ちつくしていた。
「・・ルナあなただったのね!!」
「何を!?」
「しらばっくれないで、あなたが学校の裏サイトで静子をイジメろって命令してたんでしょう!!」
「えっ!?何が?違うよ。」
「ウソつかないで!!だって裏サイトを知っているのは、みずき達と春子と栄子それと後は、見知らぬ2人と後、あなただけよ。」
「でも、それだけじゃ、私がイジメを命令したって分からないじゃない!!」
「私は、みずき達を問い詰めたの。そしたら、違うって言うし、それにイジメる理由は何一つなかった。そして、春子と栄子も私とずっと一緒にいたから違うって分かる・・・あと見知らぬ2人は教室中探し回ったけど浮かび上がったのは、絵美と洋子だった。そして、裏サイトに何を書いたか問い詰めると説明してくれたわ。残るは、あなただけよ!!」
「でも、それだけじゃあ私がイジメの命令を出したって分からないじゃない!!」
「それじゃあ言うけど2年の時のバスケ部女子に聞いたわよ。静子があなたのメガネを割って、あなたが違う女子に愚痴をすごく言っていたって・・・少なくともイジメる理由は、あるって事じゃない!!」
「それは・・・・」
「認めるのね。」
私は、真衣の巧妙な探りに参り「うん。」とうなずくしかなかった。
「あなたは、卑怯者よ・・・あなたのせいで私・・・・あんな事に。」
「一体なにがあったの?」
真衣は一瞬口ごもり喋りかけたくなさそうだったが口を開いた。
「・・・・静子の転校先の友達にやられたのよ。」
「静子の!?やられたって何を・・・?」
「ネット見てないの?」
「・・ネット?」
「そうよネットで流されたのよ。」
「何を?」
「何をって!?恥ずかしくて言えないよ!!もうイヤ、私死ぬ!!」
そういうと真衣は両足を一歩あるくと地面に落下するほどの場所へと立った。
私は急いで説得した。
「待ってよ!!真衣はやまらないで!!」
「絶対許さない!!あなたを・・・・
その時大きな風が吹き真衣の長い髪が大きく揺れ体がフワリと浮いたようになり、その場所から静かに地面へと向かい落ちていった。
私は、そのまま何もできずに、声さえも出せなかった・・・・
・・・その時うしろから勢いよく手が伸びて来て、真衣の手をしっかりとつかむのが見えた。
美咲先生だ!!
「早く!!ルナさんも・・手をつかんで・・」
先生の力を入れ息詰まった声に私は、とっさに我が身に返り、もう片方の真衣の手をつかんだ。
重い!!?
・・・人間ってこんなに重いんだ!?
これって本当に上にあがるのか!?
2人共、力み過ぎて一切声が出せなかった。そして、考える隙は、何もない。そういった硬直状態がずっと続いた。
私は両手がはちきれそうな位痛くて、限界だった。もうダメだ手がもたない、そして、真衣の手がスルスルと離れていった。すると横からビュッと更に手が出て来るのが見えた・・・あっ!?
私は思わず声にもならない音が出た。
そして、そのまま一気に真衣の体がグイグイと上がってきて、屋上へと引き上げられた。
その引き上げた人の顔を見ると、どこかで見たような顔をしていた・・・・・あの男だ!?
でも何でこんな所にいるのだろうか?
家から私の跡をつけてきたのか?
それは、いいとして真衣のようたいが心配だ!!
真衣は気が動転していて何がなんだか意識がハッキリしていなかった。すると、突然あの男の顔を見て「あっ!?」と何かを思い出したような叫び声を出して、気を失った。
何分経っただろうか、美咲先生は、保健室のベットの横で真衣の両手をずっとギュッと強く握っていた。私は母にチョット遅くなると電話をしていたけど真衣が目を覚ましたので電話を切った。
「私どうしちゃったんだろう?」
この状態を何も理解できていない真衣は声にならないほど小さな声で言った。
「もう大丈夫だからね。真衣ちゃん。」
「私・・死んでないんだ?」
「そうよ大丈夫よ。」
すると真衣は何か感情がこみ上げてきたのか、突然泣き出し涙を流しながら言った。
「良かった、よかった、私死ななくて、先生助けに来てくれたんだ。私のメール見て、助けに来てくれたんだ。」
「当たり前じゃない、真衣ちゃんを見離したりはしないわ。」
どうやら真衣は、先生にも〔助けて〕というメールを送っていたらしい。私も真衣の意識が戻ったので、先生と一緒になって喜んでいた。




