第10話 青の扉
星の船出航!ルナとレナの異世界旅行記
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第10話 青の扉
「どれを選んだらいいんだろう...?」
赤青黄、三色の扉を前に悩む
「ジプテルを作る、だったら植物が必要」
ルナのその呟きがヒントになりボクは答えを思いつく
「そうか、それなら緑色だ!」
「緑色なんて無い」
「無いなら作ればいいんだよ、ほらこっちに来て」
レナは青の扉の前に立ちルナを黄色の扉の前に立たせる
「青と黄色を混ぜたら緑、レナ頭いい」
そう言ってルナは意気揚々と扉の中へ入っていく
「よしボクも行こう!」
扉の中へと足を踏み入れる、するとガシャン!と音を立てて扉に柵ができる
そして前を見ると待っていたのは思わぬものであった
「月面花?」
辺り一面に咲いた三日月を形だった花はゆらゆらと揺れながら輝いている
「綺麗だな」
ボクは何も考えずに向こう側にある出口に向かおうとした、その時足元を何かに掴まれる、この感覚は...!
「まずいっ!」
完全に油断していた、ボクは足を掴んだそれを払いのけて入り口に寄る
よく見ると月面花の中にいくつか別のものがあった、それらは一斉に動き出すとボクに向かって飛んでくる
「やっぱりツキドラゴラかっ!」
それは頭に月面花を一輪咲かせたマンドラゴラである、見た目は可愛げだが月面花から栄養を摂ってそれを吸い尽くしたら次の月面花を頭に生やしてまた栄養を吸い尽くすというとんでもない生物だ
「たしか月面花が咲いた場所で獲物を待ってそうとは知らずに来たものを集団で襲い月面花の栄養分にするはずっ」
追ってくるツキドラゴラから必死に逃げながら対処法を考える
反対の壁まで逃げたところであることに気づく
「あれ、この壁...」
少し頰を擦った時に異様なまでに熱をもったそれは烈火岩である
「そうか火だ、火があれば勝てる!」
通常の月面花は火に耐性があり全くと言っていいほど燃えないがツキドラゴラがその栄養を吸う間に性質が変容し逆に燃えやすくなっているはずだ、そしてそれはツキドラゴラ本体にも言えるはず
問題はどうやって火を起こすかだ、幸いこの洞窟の壁は烈火岩という金属をぶつけると発火する性質があるもので出来ている
後は金属さえあれば事足りる
「あれは...」
一際大きなツキドラゴラの腕に翡翠色の宝石がついた腕輪がはめられている
「あれさえ取れればっ!」
レナは追ってくるツキドラゴラに向かって翻し自らその群れに突っ込む、そして親玉であろうものから腕輪を奪い取る、あまりに突然の行動でツキドラゴラ達はレナの動きについていけない
「いっけー!」
戸惑うツキドラゴラ達の真上の天井に向かって腕輪を放り投げる、腕輪の金属部分が烈火岩とぶつかり激しく火花が散る
そしてそれはツキドラゴラ達の月面花を辿り彼らの身体を燃やし尽くす
「終わったかな...?」
あれだけいたツキドラゴラ達は一瞬にして燃え上がり灰になった、そしてそれで発生した煙を月面花が吸ってその輝きを増している
「綺麗な景色、ルナにも見せてあげたいな」
ボクは開いた奥の扉に向かって歩く
月面花のモチーフは月、レナの夢も絶対に燃え尽きないで続いていくのでしょうね
ではではまた明日〜




