↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
1/61

1話

聖遺物戦争(せいいぶつせんそう)。

それは神の死後。世界各国が聖遺物を巡って争った世界規模の大戦争。

聖遺物とは、《《世界を脅かす禁忌の魔法》》


が封印されている危険物である。

それらを巡って世界は軍拡競争へ突入。

東国(ひがしこく)は特殊工作・暗殺・潜入によって対抗する...









時は聖遺物戦争終盤。


幻暦(げんれき)2044年7月19日大領帝国(だいりょうていこく)都市部。




通勤時間の足音を蝉の音がかき消す。


強い日差しが目に突き刺すような光を放つ。

暑さのせいか、いつものまっすぐ続く石のタイルの道が無限に続くように見えてしまう。

通りには店と並ぶように木々が植えられ、すぐ横を見渡せば企業のビル群が見える。


クーラーの効いた店の前を通り過ぎ、一瞬だけ涼しさと暑さが交わった時。


ふと、青空を見上げる。

飛行機が一機空を飛んでいる。

まぶしくてよく見えないが、飛行機から何かが落ちてゆくのが見えた。

その時点で


逃げるべきだったのだ。






++++++++++++++++++++






とある旅客機のメインドアをこじ開けようとする狂った緑の髪の少女と客室乗務員が言いあう。

奥まで座席が続き、そこにぽつぽつと人が座りザワザワと話し声が聞こえる。

その話し声は不安にあふれていた。


客室乗務員が金切声をあげる。


「お客様落ち着いてください!!どうされましたか?!」


乗客たちのどこか不安げな空気が流れる。


今回の作戦は単純。

敵国の軍本部のビルに突っ込んで聖遺物を奪う。


慣れた手つきで少女は飛行機のドアを開ける。


客室乗務員が発狂する

「お客様ああ?!危ないです!!お止めください!!」


ドアを開ける時のわずかな隙間から空気が漏れてくる。

扉が大きな音をたてて勢いよく開く。

そうするとこむぎは一面の青空に身を投げる。

頭を下にして

重力に身を任せる

巨大な入道雲の上

明るい太陽がこむぎを照らす


少女はその瞬間ーーーー


消えた。



この世界では雨が降るというが




違う





私が雨に降るのだ。






入道雲を貫通し街が見えてきたと思うと

街の熱い空気が彼女に触れた瞬間


ビルを貫通。


直後ビルは大きく揺れ、街を1つ揺らすような衝撃が走る。

窓ガラスが割れ、ビルは粉々に。

割れた窓ガラスは太陽を反射してキラキラと舞い落ちる


粉砕されたビルの下では落下した少女が金のリングを手にし、着地していた。

金のリングが光沢を放つ。

すうーっと息を吐き、もう一度息を吸う。


足首

ふくらはぎ

太もも

腹筋


必要な筋肉を全て駆動させる。


重力は彼女に答える


YESだ。と


一瞬で少女は遥か遠くへ消える。

まるでそこに最初から存在すらしていなかったように。

飛行機から落下しビルを貫通。

その間に、ビル内にいるホシ(要人)を殺害しホシの上着のポケットからリングを盗る。

そして離脱。


この間ーー《《わずか7秒》》。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。