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盲目の正義  作者: シタン
1/4

プロローグ 『終戦』

鐘が鳴り響く


戦いの終わりを告げる鐘が一度、二度、三度


その気味の悪い程透き通った音色は、一瞬にして国内全土を駆け巡った


始めにそれを聞いた時は、音の意味が理解出来なかった


あまりにも唐突だった


「終わった…のか?」


後ろで仰向けに倒れていた男がそう疑念を口にした時、俺はやっと音の意味を理解することが出来た



終戦



声に出すとその言葉の響きは、あまりにも空虚だった


「ははは…終わったんだ…やっと終わったんだ!俺は、俺は生き延びたんだ!」


そう言う男の身体は、返り血と自身の流した血で赤く染まっていた


後で手当てしてやらないとな


そう思いながら、俺は宙に浮かんでいた視線を前へと戻す


そこには、もう一人全身を赤く染めた男がうずくまっていた


「やっと終わったんだな…」


言いながら、俺は男の血だらけの顔へと目を凝らす


男は何も話さない


自身の運命を悟ったからだろうか


それとも話す力が残っていないだけなのだろうか


血まみれの顔から微かに覗く彼の皮膚は、日に焼けたような小麦色をしていた


「……お前で最後だ」


そう言って引き金を引く俺の手は、白色だった




ユグドラル歴0年


ユグドラル大陸統一




その時俺の周りに残っていたのは、幾千と積み重なった死体だけだった








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