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第三話「報恩のフレンドシップ」

「うーん、なんて言えばいいのかなぁ…」

F6Fは言葉を詰まらす。

「Operation Friendship!」

「オペレーションフレンドシップ?」

五二型がF6Fの言葉をおうむ返しする。

「Yeah!アメリカの日本派遣作戦みたいな物!ほら、日本ってアグレッサーの出現頻度が高いじゃ~ん?」

F6Fの言うことは事実である。

世界全体でもアグレッサーの出現・報告はなされているが日本近辺や東南アジアなどの報告が異様に多いのだ。

「まぁ…そう聞いてはいるけど」

五二型はちょっと口を淀ませた。

「だから協力同盟みたいなのをアメリカと日本は結んでたらしいの。それで派遣されたのが~この私ってこと!」

F6Fは自信満々に胸に手を当てながらドヤッと微笑む。

「それはそうとなんでアンタなのよ…」

五二型が少々不満そうに口をつむぐ

「まぁ~いいじゃんいいじゃん!太平洋のことならアメリカの中じゃ私はtop levelだからねぇ?」

F6Fがイタズラ気味に笑う。

「まぁ、私は知ってたけど…到着は1日後のはずだけど?」

二一型はF6Fに問う。

「ん~…まぁ、早いに越したことはないよ?到着もたまたまそうなっただけだし!」

「まぁ…戦力が早々と増えるのはありがたいわね。こっちも手一杯だったし…」

一一型がそう言って頷く。

だが五二型は未だにしかめ面で固まっていた

「まぁまぁ、五二もそんな顔してないでさ~」

二二型がそう五二型をなだめる。

「わかってる…わかってるんだけどねぇ…」

濁すように五二型は言う。

それを見ながらF6Fはふと思い出したかのように言った。

「そういえばさ。私、まだここのこと何もわかんないんだよねぇ~。来たばっかりだし。せっかくだし…ZERO、案内してくれない?」

そうF6Fは五二型に縋る。

「はい…?」

五二型はまたもや面を食らった。

「な、なんで私が…」

五二型は困惑して頭にハテナを浮かべる。

「だって一番最初に会ったのは52でしょ?しかも助けたんだし!」

そうやってF6FはVサインを作る。

その通りだったので五二型は黙りこむ。

息を整えてから五二型は口を開く。

「…つまり…報恩しろってこと?…はぁ~…」

思わず五二型からため息が漏れる。

そんなF6Fは五二型を注視しながら言う。

「ね~、どう?」

「…じゃあ、まぁ…いいけど…」

渋々と五二型は許可を出す。

F6Fはそれをみて喜ぶ

「よーし!ありがとZERO~」

「はぁ…なんでこんなことに…私が無茶しなければ…」

そんな五二型の言葉にその場の零戦姉妹は苦笑いしかできなかった。

――――――――――――――――――――――――――

「…ここが食堂というか…購買というか…そういうところかな。」

五二型がそう言った。

少し広めの室内には椅子と机が多く並べられている。

するとF6Fが見回しながら口を開く

「日本の学園ってこんな感じなんだー!J-SADSよりは小さいけど十分大きいね!」

「まぁ…アメリカの学園に比べたら小さいかもだけど。」

五二型はF6Fの言葉をさらっと受け流す。

F6Fはそれも気にせず、五二型に話しかける。

「ねぇZERO、アイスとかコーラとかないの?」

そのF6Fの言葉に五二型は言葉を返す。

「ないことはないけど…私たちはあんまり食べないし…」

それを聞いてF6Fは声を上げる。

「えっ!じゃあアイスクリーム製造機もないの?」

「ないし…ここは米空母でもないしアイスクリーム・パージでもないのよ…」

少し疲れたように五二型は説明する。

「そっかぁ…でも食べれはするんだよね?」

「まぁ…留学生…?も来たし、ある程度整備はされると思うけど…」

五二型はF6Fの問いに答える。

「じゃあAll right!」

F6Fはそう言って笑った。

それを見て五二型は踵を返そうとする。

「まぁ、食堂はこんな感じだけど…」

「ねぇZERO!何か食べてみたい!」

F6Fが五二型に喋りかける。

「えぇ…まぁ、案内役でもあるし…報恩するって言ったし…」

そう言って五二型は言い淀む。

「いいけど、あんまり好き勝手に選ばないでね…?」

「そこは流石にわかってるって!」

F6Fはそうやって五二型に言葉を返す。

「じゃああのー…」

――――――――――――――――――――――――――

「It was delicious!」

F6Fは五二型にそう話しかける。

「ならいいけど…まさか大福を気にいるなんてね。」

「日本に行くなら食べてみたかったからね!」

五二型の言葉にF6Fはそう返した。

二人は学園の中を進む。

「と言うか、寮とかあるの?」

F6Fは五二型に聞く。

「まぁそこで生活してるかな…アメリカもそうじゃないの?」

五二型はF6Fに聞きかえす。

「こっちもそんな感じかな!結構Bic sizeだよ!」

「そうなんだ…」

そんな他愛の無い話をしながら部屋へ向かう。

「というか、部屋の荷物はあるの?」

「あぁ~荷物は私が早く着いちゃったから…1~2日後くらいに着く!」

F6Fがそう五二型に言葉を返す。

「あ、じゃあ私、部屋ここだから…まぁまぁ今日はもう遅いし他は明日教える…」

そう五二型が自分の部屋に入ろうとした時、F6Fが言う。

「あ、じゃあNext Doorだ!」

「…え?隣…?」

思わず五二型からまたもや腑抜けた声が飛び出す。

そんな五二型をみてF6Fは笑う。

「ふふふ…これからもよろしくね、ゼーロ!」




——【補足】

・F6Fが言っていた「J-SADS」は「U.S. Joint Special Air Defense School(米国合同特殊防空学校)」という日本でいう日本防空学園に相当する施設の名前の略称。

3話を見ていただきありがとうございます。作者です。

F6Fが本格的に防空学園の仲間入りです。

こんな感じに仲間が増えていくことがあります。よろしくお願いします。

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