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2話 放課後

ナスターシャ帝国学院は午前、午後1回ずつ授業を行って放課後だ。


アフィリアとセリアは午後の授業を終え帰ろうとしていた


「ねぇねぇ!放課後商店街の方行かない?アイス食べに行こうよ!」

「私は早く帰って勉強したいんだけど」

「そんなの夜でもできるじゃん!今から行くお店のアイスは期間限定の数量限定なんだよ!行かなくちゃ」

「セリアひとりで行けばいいのでは?」

「ダメだよ!こういうのは友達と行かないと!」

「はぁ、わかったわよ」

「やったー!いこいこ!」


こうして2人は商店街に向けて足を運ぶことになった。


「おばちゃーん!アイスふたつ!」

「あいよ」


2人はお店につき注文をして出来上がるまで席で待っていた。


「そういえば知ってる?最近学院の生徒が行方不明になってるんだって」

「さぁ?知らない人にあまり興味はないから」

「まあそういうと思った。でね、これは噂なんだけどアトリクス教団が関わってるらしいよ?」

「...。」


アトリクス教団。ナスターシャ帝国を中心に活動している犯罪者集団だ。その目的は邪神の復活。奴ら曰く邪神こそこの世界の真の神であり救世主であるらしい。


(アトリクス教団。実際会ったことは無いけどどんな連中なのかしらね。)


そんなことを思っているとアイスができあがった。


「美味しい!アフィリアもそう思わない!」

「そうね、これはたしかに美味しい」


2人はアイスを堪能し帰路につこうと移動し始めた。その途中路地裏の方で魔力の爆ぜる気配がした。


「...。」


アフィリアは路地裏に目を向けたあとセリアの方にむく。セリアも感じとっていたのだろう。無言で頷き警戒心を強めながら路地裏へと向かう。


路地裏に出て最初に目に入ったのは気絶したナスターシャ学院の生徒とその生徒を運ぼうとしている黒のフードを被った1人の男だ。


「何をしているの!」


セリアが大声で叫ぶと男は振り返り、逃げ出した。


「待ちなさい!」


セリアは急いで追いかけようとする。アフィリアは気絶した学生を見て状況を分析する。


(気絶したのは雷魔法を受けたからね。だけどこの制服は3年生。相当魔法には長けているはず。それなのに抵抗の後がないってことはあの男、相当なやり手ね。)


「アフィリア!追いかけないの!?逃がしちゃうよ!」

「すぐ行くよ。」


瞬時に状況を分析したアフィリアは気絶した学生がすぐ手当されるように炎魔法で木を燃やし、人に見つかりやすいようにして駆け出した。


「あの人、大丈夫そう?」

「問題ないよ。ちょっと気絶してるだけ」

「そう、なら良かった。とりあえずあの男を取り押さえよう」

「できると思ってるの?あの学生は3年生。相当魔法はできるはず。なのにほぼ一撃でやられてるところを見るに実力は相当なもののはずよ。」

「首席様ともあろうものがまさかビビってるの?」

「まさか。あなたは大丈夫なのかと思っただけよ」

「心配ありがと。問題ないよ。私は常に実戦を想定した鍛錬をしてるし今はアフィリアもいるからね。」


アフィリアがセリアに一目置いている理由はこれもあり。ほとんどの学生が「実戦」というものを想定せずただ魔法が使えればいいという理由で勉強している。しかし、セリアは「実戦」に重きを置いている。だからこそアフィリアもセリアとは友人でいるのだ。お互い同じ場所に目を向けているなら方向性の違いでぶつかることも少ないだろうと。

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