セシルの週末 番外
もう、会う事もないし、話すことも無いkちゃん。
中学2年で、めちゃくちゃ仲良くなった。
私が転校しても、毎日電話で話したし、休みの日も、何するわけもなく出掛けた。
真っ赤な口紅も、化粧もタバコも、kちゃんと一緒だった。
沢山話したなぁ・・。
中学2年から友達になり、20歳を過ぎ、成人した数年間まで、この子と遊んでた。
「高校も一緒に行こうね」の約束はしたものの、お頭の塩梅も合って、私は違う学校へ。
それから、友達とは少し疎遠になるんですよね。やっぱり各々違う生活だし、学校も違うし、そこに友達だっている訳ですから。
しばらくして電話が来た。
「明日、こんぺい家で、皆でお泊りって事にしてくれない?」
訳を聞くと、彼氏とお泊りデートをしたいらしく、その口裏合わせでした。で、私の許可を取る前に、母親に、私の家行くって話してるそうで、(それ、頼み事じゃないじゃん?決定じゃん)思ったんですけど、
二つ返事でOK出したんですよ。
それからですよ、ことある毎に、外泊だったりのお願いが来て、一番悩んだのが、婦人科の付き添い。
「こんぺいがお姉ちゃんってことで」言われて、そりゃ無理あるやろ・・顔も似てないし、子供丸出しやし、まぁ、行きましたけどね。
そこで思うわけですよ、「頼み事だらけで、私は友達なんかな?」と。
迷惑が掛かってる程じゃないので、いいか?ぐらいだったんですけど、モヤモヤが晴れなくなってくるんですよね・・。
そして高校卒業して、お互いが水商売になり、また遊び出すんですけど、中学の頃から気になってた、
自分以外の主張が、、ちょっと、、
誰、誰が嫌い。から始まり(私の友達を指す)
この服ちょうだい、もしくは貸して。(頂戴がひつこい。貸しても言うまで返ってこない)
自転車無いから迎えに来て。(中学の頃から)
このローテーションに、またモヤモヤが復活したんですよ。ああ、またか、、と。
そして決定打が来てしまって、kちゃんは良くオモテになるなるんですよ。スタイルもいいし、
顔も化粧して無くても派手なんですよ。笑
で、私と一緒に飲みに行ったりすると、必ず、その店の従業員が口説きに来る。
なので、私は帰るから。って言うんですけど、「ちょっと待ってて」とかって、待たされるんですね。
待ったからとて、「じゃ、バイバイ~」って帰るだけなんですよ?
いったい、この時間はナンナノカ?と・・・
それが、頻繁にあるもんで、私が我慢できなくなってしまった。
「私は、kちゃんの引き立て役やん。もうええわ!いい加減にして!」
kちゃん、呆気に取られてたんですけど、泣いてしまった。
「そんなんじゃないよ。ごめん、ちょっと待って?話しよ」
私は、ずっと心の奥でグツグツ煮えたぎってたんでしょうね。
毎回比較されてる自分を、惨めに思ってた。
言いたかったのは本当。でも、kちゃんの事が嫌いでは無かった。
これが原因で、二度と会わなくなった訳ではないですが、
kちゃんが結婚して、また疎遠になった感じです。
―追記―
中学3年生の冬、公開録画の整理券を、早朝に取りに行った。
始まるのが夕方5時で、それまで、どうやって時間を潰そうか、、お小遣いも、言う程持ってないし
店にも入れないし、寒いし、考えたのが環状線に、ずっと乗ってる事だった。
あったかいし、座れるし、私達は朝早かったせいか、
冬の電車の足元から出る温かさに、ポカポカして眠くなってしまった。
私が先に寝そうになって落ちそうなとき、kちゃんが私にもたれて、自分の上着を半分掛けてくれた。
「こんぺい、風邪引くで」
そう言って、肩からずり落ちた上着を、繰り返し掛けてくれるのが嬉しかった。
甘えたで、我儘で、要領が良くて、ずる賢い、どこかのお姫様みたいな、
優しいkちゃん。
本当に、憎めない子だったなと思い出します。
もう遠い話。元気で。
片親だったり、親が水商売だったり、境遇が似てたから、仲良くなるのは早かったです。
そう言えば、ファミレスに親以外と入ったのも、kちゃんだった。
美味しかったな、チキンプレート。
500円でお腹いっぱいになったもの。




