玲奈の奔走
翌日の放課後、早速玲奈達は本に載っていた山に向かった。梨乃はバドミントン部があったので今日は来ていない。
「これ、ホントに起こる事なのか?」
勤がそんな事を聞いてきた。
「昨日の交通事故が起きたなら、今回もきっとそうだと思うけど…。」
しばらく山を登っていると、遠くから人影が見えた。近づいて見ると、それはお爺さんらしき人で、木の杖をついている。
「一体、どうされたのですか?」
「何って、山登りだよ。」
「はぁ…」
玲奈達はお爺さんについて行く事にした。
本には詳しい事は書いていなかったが、墜落事故という事で崖に気をつけて歩いていった。玲奈は何度もこの山を登っているので、ルートは分かっていた。そこで、お爺さんに崖が無い道を教えたり、どうしても遠ならければならない時は先を歩いたりもした。
頂上に着いた時には夕方になっていた。
「俺達、帰らないとな…」
玲奈達が前を向くと、お爺さんはいつの間にか消えていた。
「急がなきゃ!」
玲奈は急いで山道を降りていくと、お爺さんが崩れた道を歩いている。
「待って下さい!」
すぐ近くまでやって来て、お爺さんはようやく玲奈の方を見た。
「一体どうしたのかね?」
玲奈はお爺さんの手を引いて、勤達が居る所まで上がっていった。その時、突然さっきの場所が崖崩れし、通れなくなってしまった。
「あっ…」
「危うく命拾いしたよ…お嬢ちゃん、ありがとね。」
そして、勤の元へ行くと、どういう訳か智が消えていた。
「智君は?!」
勤は頭を掻いた。
「頂上に着いた時に突然消えて…そのまま帰って来ないんだよ…。」
「さっきの崖崩れの時居なかったよね…?」
「あいつ、一体何処に………」
玲奈達は別の道を使って山を降りて行った。その様子を影から何者かが見ていた。




