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最終章 2人
渡り廊下にいる君へ。最終章です!
今日は部活はない。――今日で部活が終わりなんだ。
渡り廊下を歩いていると、桜が目に入る。
俺の苗字と同じ、"さくら"
『コツ、コツ、コツ』
後ろからまた足音が聞こえる。海美だ。
俺は立ち止まった。後ろも同じように。
「今日で……終わりなんだ。」
もう笑うしかなかった。いや、笑いしか出てこなかったんだ。
海美を見たくなかった。
「……」
海美は何も言わない。まさか海美じゃなかったのか?
もう、歩こう。
最期だけでも海美を見たい。
後ろを向くと海美の目が夕陽を浴びてキラリと光っていた。……泣いている?
もう、俺は前を向いて歩こう。海美のことなんて好きじゃないだろう。海美のところに行けるほど俺はいい先輩だったか?歩きながらそう考える。
風がふわりと舞う。
(佐倉先輩。私は、佐倉先輩に恋をして、幸せでした。)
何故か海美の声が聴こえたような気がした。幻聴だったのかな。
(海美、ありがとう。)
俺は心の中でそう言った。




