表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ギルド職員ユンカーの平凡な毎日  作者: アルデンテ
16/29

異世界の温泉旅館、ってこんなカンジ?

ハマグリ堀の季節

  ”オテル・ド・ホリデー”。

 左手に荒々しい磯を、正面から右手には広がる白い砂浜をプライベートビーチとして有するホリデービーチにできた白い平屋の瀟洒なホテルは宿泊ルームがわずか10室。


 男女別の大浴場にはこの付近に沸く古代海水塩による”古代塩水風呂”とアルフレッド川上流の特産品”硫黄”を溶かした”硫黄温泉”の大浴槽がそれぞれ2つ。


 家族、夫婦、友人など貸し切りで入れる”貸し切り風呂(家族風呂)が3室。


 国内最高級の希少な”アルフレッド牛”が食べられる、民間では唯一の宿。

 目の前の海から饗される新鮮なエビや魚の料理の数々。

 朝食は、これまた宿自慢の魚干物の和定食セットとロブスターサンドがメインの洋定食が交互に供される。

 

 一泊6万リンからのこの超高級ホテルの売りは何といっても『顧客の秘密は絶対漏れない』こと。

 部屋担当の娘たちは顧客のプライバシーに関しては絶対に口外しない。



 たとえ、貴族様が誰と不倫して家族風呂で楽しんでたとしても。


 王侯貴族が来ても庶民が来てもこのホテルでは客として同格。

 それは経営者、ホリデー伯爵直筆の宣言文が玄関に堂々と張られている。


 家族風呂の一室。

 「レイミ、もおボクは駄目だよ。

 風呂だけで7回も搾り取って・・・(以下略)」


 「この”硫黄”のお風呂。

 入ってるとポカポカして体のシンがグルグルして”ムラムラ”が止まらないニャ。」


 『ヤ、ヤバイ!”ニャ”が出たよ、完全発情モードだよ、・・』


 たたみ2畳くらいの岩風呂の中、壁を背にして湯に浸るユンカーとネコ獣人ハーフのレイミ。

 濡れないようにアップにした髪、白いウナジがエロ悩ましい。

 ユンカーの前で向き合ったままユンカーの肩に手をかけ肉感的な裸身が上下する。

 湯面からレイミの巨乳が出たり沈んだり。


 「なに情けないこと言ってるのよ、そんなに根性ないんなら獣人をナンパなんかするんじゃなくてよ!」


 そう言って笑いながら、なおさらガバチョと、さらに深ーくユンカーの腰の上に跨るレイミ。

 ネコ獣人は肉食系の捕食者であるマル。

 その目は笑っていないのがホラー(笑)。



 『はい、早くもこの温泉、『子宝の湯』としてひそかに有名でございます』(支配人談)



 「わ~い、オニクオニク、サイコウキュウだぉ!」

 ネコ獣人レイミの舌足らずな歓声!ユンカーと敷物の敷かれたお座敷で座って座卓で向かい合わせ。

 目の前の、部屋専属の娘によって運ばれてきた木枠に乗せた鉄板の上にはアルフレッド牧場産の最高級牛肉。


 焼けた鉄板の上でジュウジュウと音を立て、蠱惑的なあま~い脂のニオイ。


 一口大にカットされた300グラムのステーキ肉はロース部分。

 レイミの肉のカットはわずかにユンカーの肉より大きい。

 獣人さんのハーフには小さいカットは不評らしい。


 「こちらのお皿の上にはオシオ、目の前の海でとれる海塩と”海藻”の粉末を混ぜたハーブソルト。

 そして、こちらはアルフレッド川上流に生えている、”ショーガ”の一種のすりおろし。

 香りがよく、少しピリリとした辛みが特徴です。

 お好みでステーキにお使いください。」


 「お塩は私がかけさせていただきます。」、と給仕の娘。

 前併せの着物を帯留めにした作務衣のような衣装、エンジの落ち着いた色。

 

  獣人ハーフのレイミは調味料はちょっと苦手、「あたしは少なめ。」

 目が肉から離れない。


 通常量の塩をユンカーの牛肉に振りかけて、給仕の娘は{ではごゆっくり。」

と、声をかけてから部屋の出入り口の引き戸をゆっくりと閉めて退出。


 陶器製のジョッキに入った冷えたエールを二人は持ち上げて『カンパ~イ』。

 一気に半分ほどを二人は飲み干すと「いただきまーす!」


 ユンカーとレイミは”帯締め”の”浴衣”すがた。


 これは”エミリア”特注の、ホテルで宿泊客用の部屋着。


 風呂上がりの若いカップル、ユンカーの目はレイミのだらしなく着崩れた浴衣の胸元を凝視。

 ものすごい勢いでロースステーキをフォークで突き刺してがっつくエイミのエロい胸元を見ながらそれをつまみにエールをゆっくりと飲むユンカー。

 (あ~、極楽だ~、)

 路線は中高年そのものである、若さのエキスが足りねーぞ、オイ!


 やがて、肉のお皿が食べ終わったころ、

 「失礼します。」

 給仕の娘が声をかけ引き戸が静かに開く。


 「当館のもう一つの名物、お次は目の前の海より取れた”海鮮料理”です”。」

 肉の食器を手早く片付け、それを廊下にまとめると、手際よく新しい料理をテーブルの上に並べ始める。


日曜日はタケノコ掘ってこよ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ