【おまけ】 レオンへのインタビュー
※本編よりヤンデレ成分を含みます。
キャラクターの重めの愛情表現が苦手な方、イメージを壊したくない方はご注意ください。
「それでも本音を聞いてみたい」という方だけ、どうぞ。
――セレナとは、どんな夫婦になりたい?
「どんな夫婦?」
少し考えて、笑った。
「どっちがどっちか、分からなくなるような夫婦」
――どういう意味ですか?
「そのままだよ」
「オレの生活にセレナがいて、セレナの生活にオレがいる」
「仕事も、友達も、好きなものも」
「何年も一緒にいたらさ、これってどっちが先に好きだったかって分からなくなるものが増えるだろう?」
楽しそうに笑う。
「そういうの、いっぱい欲しい」
――セレナには、ご自分のお仕事がありますよ。
「あるよ。だから混ぜればいい」
――混ぜる?
「セレナの仕事と、オレの仕事。一緒にできることを増やす」
「オレ、皇太子だよ?」
にっこり笑う。
「そのための権力でしょ」
楽しそうだった。
「セレナの人生のどこを切ってもオレがいて」
「オレの人生のどこを切ってもセレナがいる」
「そうなったら、離れるとか離れないとかじゃないでしょう?」
少し考えて、笑う。
「離したら、どっちも欠けるから」
――お子様は?
「欲しい」
「絶対かわいい」
「セレナに似た女の子とか、すごく欲しい」
「でも、どっちに似てもいいな」
――どっちに?
「オレとセレナ」
当たり前のように答える。
「だって、半分オレで、半分セレナなんだろ?」
「目はセレナで、髪はオレかもしれない」
「オレの目で、セレナの髪かもしれない」
楽しそうに話していたレオンが、不意に黙った。
「……すごいな」
――何がです?
「本当に混ざるんだ」
――え?
「オレとセレナが」
レオンは嬉しそうに笑った。
「オレだけでも、セレナだけでもないものになる」
「いいな」
「すごく欲しい」
――お子様そのものより、「混ざる」ことが嬉しい?
「もちろん子どもも欲しいよ」
少し笑う。
「でも、それも好き」
「オレ、セレナとひとつになりたいんだと思う」
――ひとつに?
「どこまでがオレで、どこからがセレナなのか分からないくらい」
――それは比喩ですか?
少し考える。
「セレナの中に入れたら、一番いいんだけど」
――……どういう意味でしょう。
「そのまま」
にこりと笑う。
「オレ、セレナになら食べられてもいいよ」
――食べ……?
「だって、そうしたらセレナの中に入れるだろ?」
声も表情も、いつもと変わらない。
「オレだったものが、セレナの一部になる」
「本当に、どこまでがオレでどこからがセレナなのか分からなくなる」
少し想像したのか、目を細めた。
「……いいな、それ」
――よくないと思います。
「そう?」
――普通は、愛する人に食べられたいとは思いません。
「でも、セレナならいいよ」
即答だった。
「全部あげたい」
――全部?
「うん」
「時間も、家も、名前も、国も」
一つずつ数えて。
「身体も」
――……。
「全部セレナのものになればいい」
そして、何かに気づいたように笑う。
「その代わり、オレもセレナを全部もらうけど」
――それは公平なんですか?
「公平でしょう?」
――もしセレナが嫌だと言ったら?
「しないよ」
「セレナが嫌なことはしたくない」
――では、諦める?
「それも嫌だな」
――では、どうするんですか?
「欲しくなってもらう」
あっさり答えた。
「毎日大事にして、甘やかして」
「オレといるのが一番楽で、一番安心するようにする」
「何かあったら最初にオレを探して」
「オレがいないと、ちょっと足りないって思うくらい」
楽しそうに笑う。
「そうやって、セレナの中にオレを増やす」
――……。
「大丈夫」
「オレだって、セレナを中に入れるから」
少し身を乗り出す。
「全部あげるよ」
「だから全部ちょうだい」
レオンは、幸せそうに笑った。
◆
――アルベルトのことを、どう思っていますか?
「アルベルト?」
少し考える。
「嫌い、とかではないかな」
「だって、相手にならないだろ」
「欲しい。そばにいてほしい。誰にも渡したくない」
「そんなの、オレだって同じだよ」
「でも、あいつは全部そのまま出す」
呆れたように笑う。
「逃げられるに決まってる」
「バカな男だよ」
――レオンさんは出さなかった?
「まだセレナがオレを選んでもないのに出すわけないだろ」
「そんなときに重いところ見せて、怖がられたらどうするの」
「まず、受け入れてもらわないと」
――受け入れられたら?
ニヤリと笑う
「セレナって、一回受け入れた相手にはすごく甘いから」
「我儘言っても許してくれるし」
「甘えたら、なんだかんだ甘やかしてくれる」
「どこまでだって許してくれるのも知ってる」
「でも、一気にすると壊れちゃうから。」
「少しづつね」
――何の話ですか?
「…さぁ?」
――では、アルベルトさんに一言。
「ありがとう」




