↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
JOLENEジョリーン・Y字路の女神  作者: オブチアスマ
最終章 大団円へ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

80/104

第6話 官僚ガーディアン

 榊原政一郎様・将(ひきい)る大祭りスタッフ入場まで、あと二日。


細かい調整を行って尾形と、お父さんの建築会社社長、

そして式と、それぞれに仕事をこなして行った。


現場には一時、静華様専用のキャンピングカーでもという話が出たが本人が

「いらない」という事で臨時の事務所であるプレハブの二階を

祭師専用ルームという名目で楽屋にした。


式と尾形はダンプカーやパッカー車、大型のゴミ箱に至るまで御札を貼って、しめ縄をして歩く作業を命ぜられ忙しくしていた。


 他の作業員達も水道や排水の点検、消防と合同のお焚き上げ作業の打ち合わせや準備、神楽衆や氏子衆の楽屋設置その他の用意など、気が付く限りの準備に忙しく動き回っていた。


「式さん、楽屋で静華さんが呼んでます」

尾形に促され式はプレハブの二階へ行った。


「失礼します」そう言いながら中へ入っていくと

臨時の畳の上に静華が長い髪を背中に垂らしコチラに背を向け、座禅を組んでいた。


「こちらへ」静華が言うので畳の部分に靴を脱いで上がり

回り込むと、式は『ギョッ』とした。


静華は座禅を組み座っていたが顔、両目とも白目を剥(む)いて居た。

「えっ!」

すると・・・男の低い声で静華が喋りました。

「これは驚きましたか、私、静華の父、城一郎です。

私は既に、この世の者ではありませんが榊原一族、家族が心配なあまり

守護霊となって常に、こうして皆と共に過ごしております。

式さん、ちゃんとした御挨拶が遅れまして大変失礼いたしました」


何か変だなとは思っていたが式は

「そういう・・ことでしたか・・・」と言ったきり

白目を剥き座っている静華と城一郎に対し言葉が続きません。


「驚かれるのも無理は、ありません。

このような姿、身内の者以外には見せられません、

静華には私が、和華には私の父にあたります剣一郎が守護霊として常に見守っております」


『身内か・・・この俺が・・・』

「あの・・・私、言いづらいのですが・・・」


「はい・・・あぁ・・不安ですか、恐怖心も湧いてますね。

無理もないです、短時間に色々な目に会うと、それに私たち一族の事なにも御存知ないのですから、さぞ気味が悪いでしょう・・・」


『やはり心は読まれています・・・思い出しました、そうか、それで時々、和華さんは昼夜構わずサングラスをかけていたんだな白目を見られないように』


「そんな気味が悪いなんて、先日の殺人未遂事件、いえ、その前の和華さんの儀式・・・・とても私のような輩が、どうのこうの出来るものではありません。

指示に従い出来ることをやるので精一杯です。

私など今でさえ何も考えないようにして無理に忙しくしてはいますが、まして熱を出しオムツをして寝込むなんて生まれて初めてです。

それで・・・」


話しているとプレハブの外で車が入ってきた音やドアを何回も開け閉めする様子が伺え

ガヤガヤと外が騒がしくなりました。

やがて階段を誰かが上がってきました。


―コンコン とノックがされてスーツ姿の男が入ってきました。

「失礼します」

細身のイケメン中年といったところでしょうか


眼光の鋭い彼は私たちに挨拶を始めました。

「やあ城一郎先生、静華先生、ご苦労様です。

あぁどうも、式さんですね、わたくし、こういうものです」


この人、白目の静華さんに驚きもせず、城一郎様だと知っていました。

『え?誰だろう・・・』


懐から取り出し式に差し出された名刺には

住所・代表電話番号が記載されており


国土交通省 保安部 特務課本部


本部長 菅原和茂


裏面には

総務省、防衛省、警視庁、神社庁 

特使・兼・政務官


とありました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。