第1話 和華姫、参上
空港の降り口にて尾形君と和華さんを待つ。
「先生あれじゃないですか?」
指差す方を見ると大きなキャリーケースの上に乗り座っている女の子がいる。
白い帽子に白いコートただ普通の女の子と違うのは
空港警備員が二人付いている。
空港警備員は警察退職者が多く採用されている。
その警備員が彼女を乗せたキャリーケースを押していて、
もうひとりの警備員は周囲を警戒しながら一緒に付いて歩き
真っ黒く細長いケースを右肩から下げている。
キャリーケースに女の子が乗っかって警備員が押しているのだから目立っている。
平日の夕方で周囲の人達は数える程度だったが、皆、物珍しげにソレを見ていた。
彼らはガラガラと音を立てて近づいてきた。
「おじさん達どうもありがとう面白かった、ンフッ」
ニッコリ笑いケースから降りた彼女が、そう言った。
『身長150cmくらいか・・・なんて、かわいい娘なんだ・・・』
「それでは、お気をつけて失礼いたします」
警備員が和華さんに敬礼すると、
和華もニッコリしながら警備員さん達に、
おどけるように敬礼をした。
「アキラおじさん刀持って」
もう一人の警備員が肩から下げた黒く長いバックを式に差し出した。
『えっ、カタナぁ・・・・』
戸惑いながら刀を受け取った、ずっしり重い。
警備員たちは、敬礼をして去っていった。
「あなたが尾形兄ちゃんね、なかなかイケメンのお兄様ね」
「はじめましてぇ式先生の助手を務めさせていただいてます尾形です、よろしくお願いします」
「なにが先生よ大変ね、お兄ちゃんも、ところでアサミさんとうまくやってる?あははは」
「えっ?」尾形は驚いたようで面食らっている。
『あっ和華さんも心が読めるのか』
式は何も尾形に言ってなかったので慌てて話した。
「尾形君、どうも榊原一族のみなさんは心が読めるらしいんだ、だから変な事考えたり思ったりすると全部、筒抜けだから、そのつもりでな」
「は、はぁわかりました、よろしくお願いします」
「いいのよ、そんなことアキラおじさん、すぐ現場見たいんですけど」
「はぁアパートですか」
「そ、あんまり悪さがひどいから静華お姉様に頼まれたの」
「ハイ了解しました、尾形君それじゃ行くか?」
「はい」
大きいキャリーケースを押そうとしたら、ものすごく重かった。
「和華さんコレ重いですね尾形君手伝ってくれ・・・」
「うん、そうなの二人がかりでも大変よきっと、大事なものが入ってるからヨロシク」
「それからホテル予約してますので」
「お部屋にキッチンある?」
「あれぇどうだったかな」
「安いホテル?」
「いえ、それなりですが」
「今すぐ電話してキッチンがある部屋か確認してもらたいな」
「ハイわかりました」
「私、外食がダメなんです、アキラおじさん」
「はぁ」
式たちは駐車場の車に向かった。




