23、お前には敵わないよ
1、盾石ビル外観
2、車から降り立った宗弥(ボディバックを襷かけしている。手には紙袋)、盾石本社ビルを見上げ
宗弥[送る、フレミングからターキー。ここの荷物検査はかなり厳しい。サラマンダーから受け取った装置は引っかからないだろうな。信頼はしてるが余計な騒ぎは起こしたくないんだ]
ターキーの声[我々オリジナルの物なので、通常の検査はすり抜けます]
3、宗弥[わかった]
4、手荷物ゲート前、宗弥が襷掛けしていたボディバックと菓子袋を差し出す。
警備員「お疲れ様です。お父さまが入館手続きされました、これをどうぞ」(VIPカード)
宗弥「ありがとうございます」
5、テーブルの上に置かれたボディバック
その傍に並べられている・モバエルバッテリー、ハンカチ、小型医療セット、小銭入れ、スマホ、小枝チョコレート、エネルギーバー
6、警備員、モバエルバッテリーを手に取る
警備員「ちょっとお時間ください」
宗弥「なにか問題ですか?」
警備員「そういう訳じゃないです。モバエルバッテリーには、赤外線検査が義務付けられていまして」
宗弥「なんで?」
7、係に手渡しながらの警備員「宗弥さんならお分かりだと思いますが、C4とかの警戒です」
宗弥「えっ!そうなの」
8、警備員「最近、手順がより緻密になりまして。保安室の前を通って奥に新設した保管庫にスマホを預けてから、館内携帯をお受け取りください」
宗弥「おじさんの警戒心は病的ですね」
警備員「噂では研究が次の段階に進んだと」
9、保管室
携帯をナンバーが付いたロッカーに入れている宗弥・宗弥のそばにタブレットを持ったスーツ姿の男
宗弥のモノローグ“前より警備人数が増えてるな、それにこいつは元空挺だ“
10、ゲートを抜ける宗弥
宗弥のその姿をプチトリアノン店内から見ている石橋
石橋モノローグ“何しにきたんだ⁈フレミング・・・“
10、エレベーター内の宗弥(土産の菓子袋を手にしている)
宗弥モノローグ“エレベーターパネルも変えてる。最新の監視カメラを導入したか“
11、プチ・トリアノン店内(広い絵)
石橋「サヤちゃーん」
サヤ「はーい」
12、秘書室
机ごしに宗弥を見た樽太郎(国男の第一秘書・宗弥の父)
「早かったな」
13、宗弥「これ土産、皆さんで」と紙袋を持つ手を掲げている
樽太郎「ありがとう」
14、俯瞰・秘書室
樽太郎、中央にあるテーブルに菓子箱(蓋は開けてある)を置く
樽太郎「良かったら、食べてください」
集まりつつある人、口々に「ありがとうございます」、「うわー♡チョコクッキー」、「美味しそう」
「親父がお世話になってます」と言いながら宗弥、室内をウロウロし始める
15、デリバリーバケットを持ったサヤ、廊下を歩いている
16、宗弥の内耳モニターに
「送る、ターキーからフレミング、右手の机にあります」
17、ふと視線を上げて、机の島を目にする宗弥の後ろ姿
18、歩き出す宗弥
19、宗弥「どれだ?」
ターキーの声「時計をかざしてください」
20、宗弥、時計を見るフリをする
21、特戦群・OP室
座ってパソコンを凝視しているターキー、ヘッドフォンをしている。同じくヘッドフォンをしたサラマンダーがそばに立っている。
ターキー「一番左です。床から30センチ辺りにあります」
22、宗弥・近くの机の上のボールペンを手に取る。
23、ペンを床に転がす宗弥
24、机の下で止まるペン
23、机の下に潜り込む、宗弥
24、机の足に装着された盗聴器発見する、宗弥
宗弥「回収するか?」
24A、特戦群・OP室
サラマンダー「潰せ」
宗弥の声「了解」
秘書室
25、女の声(溝内)「何してるんですか?」
26、ハッとする宗弥
27、立ち上がった宗弥、ペンを差し出し
宗弥「落ちてましたよ」
溝内「ありがとう。お土産もありがとうございます」
宗弥「いえいえ」
28、その様子を見ている樽太郎
29、引きの絵
樽太郎「宗弥、会長にお会いしていくだろう」
宗弥「ああ」
30、宗弥の手元
宗弥、握った掌に親指を潜り込ませている
“ブチッ“盗聴器を潰した音
31、プチ・トリアノン
石橋、右耳に右手を当て
石橋「つっー!」
32、廊下
宗弥「秘書室は誰でも入室できるの?」
樽太郎「いや、制限してる。社員以外で入室出来るのは備品の納入業者くらいだよ、どうした?」
宗弥「ウ〜ン・・机の上とかに極秘書類とか無造作に置いてあったから、危ないなと思って」
33、前から歩いてきたサヤ、宗弥を見つけ
サヤ「宗弥ーーッ」
宗弥「おお、久しぶり」
サヤ「そおー、ついこの間、会った気がするけど」
34、3ショット
サヤ「室長、お疲れ様です」
樽太郎「サヤさんもデリバリーお疲れ様です」
宗弥、サヤを見ている
35、その視線に気づいたサヤ
サヤ「富士子に会った?」
宗弥「いや」
サヤ「そうなんだ。いいの?」
宗弥「何がだ?」
36、サヤ「またまた」
37、宗弥「行こうか、親父」
38、歩き出した宗弥と樽太郎・振り返り頭を下げているサヤ
サヤモノローグ“痩せ我慢しちゃって、ばか宗弥“
39、樽太郎「富士子さんは研究所だ」
宗弥「・・あとで行くよ」
40、会長室の前に立った2人
41、特戦群・部隊長室
自席に座っているコロンブス「やはり、あったか」
42、机の前に立ったサラマンダー
サラマンダー「秘書室の人間の身辺調査範囲を広げます」
コロンブス「出入り業者ももう一度やり直せ」
サラマンダー「承知しました」
43、サラマンダー「盾石氏との対面を視野に入れた方が良いかと」
コロンブス「まだ早い。出来る事なら会わずに済ませたい」
44、秘書室・溝内の机
サヤ「新作なんですよー、溝内さんに試食してほしいなって思って」
溝内「可愛らしい盛り付けね」
45、プチ・トリアノン
庭を眺めている石橋
石橋のモノローグ“特戦の目をくらます必要があるな“
46、研究室の廊下
壁に背中を預け、腕組みしている宗弥
47、廊下奥の自室のオフィスから出てくる富士子
富士子「あっ、宗弥!どうしたの?」
身を起こした宗弥「久しぶり、元気だったか?」
48、富士子「入って」
49、富士子の自室
黒板を眺めている宗弥「お前の頭の中はどうなってるんだ」
宗弥の後ろに立っている富士子「どうして?」
宗弥「書いてあること俺には何がどうなってるのか、サッパリわからないよ」
50、富士子「想像力を数式にしただけよ。数字は裏切らないわ」
富士子を見ている宗弥「俺はお前を裏切ったりしないよ」
富士子「・・わかってる」
51、特戦群・OP室
ターキー「送る、ターキーからフレミング、富士子のオフィスはクリアです」
52、気まずい宗弥
宗弥モノローグ“クソ、まったくやりずらい“
53、富士子「どうしたの?」
宗弥「いや、なんでもない。時差ボケなんだ」
富士子「今回はどこに行ってたの?」
宗弥「地球の裏側」
54、富士子クスクス笑いながら「また、そんな言い方して」
55、ガチャりと開くドア
サヤ「やっぱりここだったーー、差し入れ持ってきたよーー」
56、宗弥「何しにきたんだよ」
サヤ「富士子、宗弥が意地悪言ってる」
57、宗弥「お前には敵わないよ」
微笑みの富士子「お茶にしょうか」




