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67話 ミントの怒り!

 よしっ! アイシャと実験してコピーしたスマホが使える事がわかった。後は明後日の王様との会談を待つばかりだ。これが上手くいってくれれば旅に戻る事が出来るはず…。そうなると直ぐにセロの街からも出たいから今のうちに街に出てお買い物でもしてこようかな?


 こういう時って誰に言えば門を開けてもらえるのだろうか? とりあえず実験で部屋にいるアイシャにスマホで一緒に行くか聞いてみよう。


「ねぇ、旅に戻る前に街で買い物しない?」


「私も行って良いんですか…嬉しいです。お買い物好きなんですよね」


「それじゃ、ライアスさん探して聞いてみてから、また連絡するから部屋で待っていてね」


 私は車の側から城に入って近くで掃除をしているメイドさんに声をかけ、ライアスさんに取り次いでもらった。


「街でお買い物ですか、わかりました。門番に連絡しておきましょう。少しお待ちを…」


と言って何処かに行ってしまった。しばらく待っていると


「此方をどうぞ」


と言って麻袋をくれた。中には金貨が沢山入っていて


「王様からです。お好きにお使い下さい」


ってお小遣いを貰ってしまった。いや、お小遣いと言う額ではないのだが…こんなに貰ってしまってどうしよう…お返ししようと思ったけど、ライアスさんは受け取ってくれなかったよ…。


 困っていてもしょうがないのて、アイシャと2人で街に買い物に出た。身に付ける物やら食器類やらを買って、後は保存出来る食べ物…いや、保存出来ない物でも収納に入れておけば大丈夫かな? パンやナッツ類を買っているとアイシャが


「こっちのハーブ類も欲しい! 色々な料理に使えるんだよ」


「アイシャの方がこっちの料理に詳しいのだから欲しい物を買って、それで美味しい料理を作ってね」


「うん、任せてよ! 研究会でレシピを沢山覚えたんだから」


「うん。楽しみにしてるよ」


 楽しいお買い物の後は買い食いタ~イム! 串焼きのお肉とか温かい飲み物とか焼きたての魚とか…2人で色々食べ歩いた。結果、食べ過ぎてお腹が苦しい…。


 こんな所をミントにでも見られたら…きっと前よりも激しく怒られて辛い稽古させられるんだろうなぁ…買い食いするのはセーフだけど、食べ過ぎは…。最近、食べ過ぎた~とか飲み過ぎた~苦し~とか言っているから


『腹八分で止めておけ! 稽古に支障が出るであろう』


って怒られたんだよね。


「アイシャ! これはミントに見つかるとまた怒られるね…お城に戻る前に何とかしないと…」


「私はまだ怒られた事は無いんだけど、このままじゃ私も怒られそうですね…早歩きで消費しますか?」


「うん、頑張ろう…」


 2人で無言で早歩き…人混みを避けて街の広場をグルグルと…。日も傾き始めたのでそろそろお城に戻ろうか。城門の前で呼吸を整えて、額の汗を拭き取ってから門を通ったよ。


 部屋に戻りみんなで食堂へ…だいぶ歩いたから良い感じにお腹が減ってきていたので、何時もの半分くらいの量を食べたよ。ミントがチラッと見て頷いていたから多分、私が反省して腹八分になったと思った様だった。


 部屋に戻る途中でオルが


『そう言えば、何で広場を歩き回っていたのかホッ? 落とし物でも探してたホッ?』


まさか見られていたの…? ツゥーと冷や汗が流れたよ…


「う、うん。そうだよ、ねっアイシャ」


「そっ、そうですよ。お、落とし物です」


『見つかったホッ?』


「う、うん。大丈夫だよ…」


 ギクシャクした態度になってしまい、チラッとミントの方を見ると額に青筋が浮かんでた…どうして私達って上手く嘘がつけないんだろうね…結局、ミントに肩を掴まれものすごい顔で


『うん? 何か挙動不審だが、何があったのかな?』


と言われ恐怖で正直に話してしまった…食後、早目に稽古場に連れ出され何時もの2倍の稽古をやらされた…。

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