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38話 新しい仲間

  朝、目を覚まして隣で寝ているミントの姿を見つめる。あぁ夢じゃなかった、またこうして一緒に居られるなんて…昨日の出来事が夢の様で。


「おはようミント、オル! 朝だよ」


 そう言いながらミントの肉球をプニプニしてモフモフの毛に顔を埋める…そしてオルのファサファサの羽を堪能する幸せの時間…。よし、今日も1日頑張るぞ!


  昨日のコンロを片付けてから残しておいたお肉と野菜で焼肉丼を食べる…えっ⁉ 朝から食べ過ぎじゃないかって? 大丈夫! きっと今日は体をたくさん動かす事になるだろうから…辺りを片付けアイシャを迎えに行こう。


  取り敢えずミントには犬の姿でいてもらうことにした。なぜって、バリーさんや村の人たちが驚くといけないから…この世界の獣人ってまだ見た事が…ってマーマン族は獣人? 亜人?


「教えてオル先生! マーマンは獣人? 亜人」


「ホッホッー先生って…基本的に人型の魔物は亜人だホッ。ゴブリンもミントも亜人だホッ」


「人型の魔物は亜人なんだ…獣からの人型だから獣人って訳ね…じゃあマーマンは魚からの人型で魚人? あれっ? 半魚人って言葉あるよね…」


考え続けると長くなりそうなので話をかえる。


「ところでミントって何で武士の姿なの?」


「拙者はお爺様、お婆様と共に時代劇なる物を見ていた故、格好良かった武士の姿を記憶していた為だと考察致しますぞ」


「何か難しい言葉を使うのね…もっとフレンドリーに話してよ。私とミントの仲じゃない!」


「あい、わかり申した。以後気をつけましょうぞ」


「頑張って直してよ。それで、村とか街の中では犬の姿で、旅の途中は獣人の姿ね」


「何故ゆえに」


「人がたくさんいると驚かせちゃうでしょ。絡まれたりしそうだし…旅の途中に獣人の姿に慣れる様にしたいし。後で紹介するけど、アイシャって女の子も一緒に旅してるから仲良くしてね」


「わかり申した。いやわかったでござる」


「ござるって…わかったでいいんだけど…」


  バリーさんの家が見えてきた。私たちに気付いたアイシャと娘ちゃんが走って来る。どうやら外で薪割りのお手伝いをしていたようだ。


「待たせちゃったね、迎えに来たよ」


「お帰りなさい、無事で良かったです。家で暖まって下さい」


  みんなで家に入りお茶をごちそうになり、昨日の出来事を話す。顔見知りに助けてもらった事、ローブの男たちを捕らえた事、セロの街に行く事。


「アイシャ、もう1度聞くけどここに残ってもいいんだよ。バリーさんにはOKを貰っているし…村のカタキも捕らえたし…」


「ありさは私が一緒だと迷惑? ここは居心地がいいし、バリーさん親子も良くしてくれる。でもやっぱりありさと一緒に旅したい!」


「………わかった! もう聞かない。今まで通り一緒に旅しよう! 新しい仲間も増えたしね」


「バリーさん、娘ちゃんお世話になりました。これ少ないけど食べて下さいね。それと娘ちゃん、アイシャをありがとう。色ちがいのお揃いだよ。お守りだから大切にしてね」


  バリーさんにはグロドビルビーの蜜とサーディスやシャーモシーの魚を、娘ちゃんにはアイシャとお揃いのブレスレットをプレゼントしたよ。2人とも凄く喜んでくれたので良かったよ。


 さぁセロの街に向けて出発しようか! 村を出てナビをセットして…車を走らせる。白い物はまだ地面にあるけど今日は晴れていた。


  ミントには獣人の姿になってもらい、アイシャに説明する。最初は驚いていたけど、頑張ってフレンドリーに話そうとしているミントに好感を持ってくれた様だった。


  そしてお昼どき…今日もお弁当を作ってくれていたようで、ピクニック気分で外でお弁当を食べる。寒いけど…


 その後また車を走らせ夕刻…何時もの様に森に車を突っ込み夕食の支度…あっ! そう言えば今日は朝から焼肉丼を食べたのに大して体を動かしていなかった…お弁当も一杯食べちゃったし…夕食前にカロリーを消費しなくては…私とアイシャは獣人姿のミントに剣の稽古をつけてもらったのだった。

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