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34話 洞穴を見張って…

 見張り初日…お昼は娘ちゃんとアイシャが作ったお弁当を食べた。夜ご飯は何にしようか。見張りの定番と言えば、やっぱりあんパンと牛乳なところだけどあんパンは持っていないので、いつものクリームチーズinクランベリーのパンとカフェオレで済ます。


 どれだけ食べても飽きないのが良いよね! ちゃんとオルにもあげたよ。オルってば


「ホッホーこのマッタリとしたチーズと紅い実の甘ずっぱさは美味だホッ! 生地も柔らかくてたまらんですホッ」


なんて言いながら2つも食べたよ。食べ終えてからも外からは何も聞こえてこない。スマホの時計を見るともうすぐ12時だった。


 今日は現れなかったか…お腹も膨れたし、寝袋の中はぽかぽかだから直ぐに寝てしまった。


 目が覚めてからも耳を澄ますけど何の音もしない…時計を見るとまだ6時だった。軽くストレッチをしてどうするか考える。

少し外を散策してみるか…それともこのまま見張りを続けるか…と、言ってもまだ半日しか見張って無いなぁ。もう少し頑張ってみますか…。


 しかしこうやって黙って寝袋に入っているだけなんて退屈でしょうがない! オルは朝ごはんにマローネンお握りを食べて外の様子を探って来るホッとか言いながら飛んで行ってしまったし…私はスマホに入れていたパズルゲームをする事にした。もちろん音は消しているし、オフラインでも遊べるやつだから存分に楽しめるねっ!


 黙々とやること数時間…もうお昼に近かった…オルはまだ帰って来ない…マローネンお握りにかぶり付きペットボトルのお茶を飲む。外からは時折風が吹く音しか聞こえてこない。


 ゲームも飽きた…何をしようかなと伸びをすると腕に着けているパワーストーンのブレスレットが目に入る。別荘に行く時、もし雨が降ったらみんなで作ろうと思って色んなパワーストーンとオペロンゴムを持って来ているんだよね。オペロンゴムは繊維質の束だからもし切れたとしても石が散らばりづらいのだ。

そうだ! コレで娘ちゃんとアイシャにブレスレットを作ってあげよう。


 アイシャには魔除けのラピスラズリとマイナスパワーをはね除けるオニキス、希望を意味するアマゾナイトと全体運アップのクリスタルを使ったブレスレットにした。少し暗めな色合いだけど、可愛さよりも意味合いを重視したよ。


 娘ちゃんには癒しのローズクォーツとエネルギーを活性化させるピンクトパーズとクリスタルで可愛さを重視! 


小腹がすいたな…と思ったところでオルが戻って来た。口に何かをくわえて…


「ねぇ、何を持って来たの?」


「ホッ! アイシャたちがお弁当くれたホッ。早速食べるホッ」


「バリーさんのお家に行ってたの?」


「辺りを見回っていたら呼び止められたんだホッ」


「それで何か変わった事とかなかったの?」


「とくに見当たらなかったホッー」


「それじゃ、ちょっと早いけど食べちゃおうか」


オルとお弁当を食べる。今日も何も無かった。


 そして3日の夕方もう辺りは暗い、今日も何も無いかな? 

そう思っていると外から話し声が聞こえてきた…ボソボソ…あまり聞き取れない…話している感じ、足音からして2人かな?


オルの声が頭のなかに響いてくる。


「ありさ、声の主は2人の男。召喚がどうとか、村を潰して行けばとか、サフィロサの国とか聞こえるホッ…」


 足音が遠ざかって行った。やっぱり直接聞かないとわからないよね。私とオルは洞穴に向かう事にした。

幼神様! ちゃんと見守っていて下さいね!

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