100話 温泉とベッドがついに!
この度の台風19号による被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。共に一日も早い復旧をお祈りいたします。
久しぶりの投稿になりました。まだまだ忙しくしばらくの間は不定期になると思いますが、今後とも宜しくお願い致します。
ポツポツ…テントに当たる雨の音で目が覚めた。今日は何としても小屋に戻らなくちゃ! 支度をして収納から傘を出した。
「雨だと地面がドロドロだから嫌だよね…」
「そうですね。でも雨が降らないと植物が育たないですよ。恵みの雨なんだから我慢しないとです」
まぁ確かにそうなんだけど、服は濡れるし足元ドロドロだし面倒だよなぁ。オルが上からナビゲーションしてくれているので、とぼとぼとオルを追い掛けながら山道を下って行く。
こんな格好であの洞窟に行ったら襲われるんだよなぁ…雨宿りもおちおち出来やしないね。考えただけでもゾッとするよ。
「うわっ!」
色々な事を考えながら歩いていたらドロで滑って尻もちついてしまったよ…あぁ手もお尻もドロドロのグチョグチョだよ…。雨で手を洗おうと思ったがちょうど止んでしまった。
「もぅ! タイミング悪いな」
しょうがないので飲みかけのペットボトルのお茶で手を洗った。そして空を睨むように見上げると、そこには大きな虹が出ていたよ。うわぁーいつもよりも大きくキレイに見えるよ。赤、橙、黄…そういえば虹も7色だよね。
あれっ、ひょっとして解呪の素材って…お城に行ったら試してみるかな?
あと(7)…(7)…七味唐辛子とか7つの大罪。白雪姫の小人も7人だったっけ? ドレミも7音だよね…1週間とか…北斗七星も7か…先程の失敗を忘れて山を下って行く…そしてまた泥に足をとられて尻もち。ドロドロのグチョグチョになってようやく小屋が見える場所まで来れたよ。この姿のまま小屋に入ると汚してしまうので私だけ先に温泉に行く事にしたよ。
温泉に入れる喜びでパァッと脱いで泥を洗い流してから湯船にゴー!
うっひゃー! やっぱり温泉って最高! のんびり、ゆったりと温泉に浸かっているとエレンちゃんとポランくんを連れたアイシャたちがやって来たよ。
「ありさ、湯加減はどう?」
「早くアイシャたちも入りなよ! もう最高の気分だよ」
みんなでワイワイ温泉に浸かって、さっぱりしたから小屋に戻ろうか。
小屋に戻ると木こりのみんなもミュレーさんも
「無事に帰って来れて良かったよ」
とバシバシ背中を叩いてきたよ。
「心配かけてゴメンね。無事にお宝も見つけて帰って来れましたよ」
「お宝…一体どんなお宝があったんだい?」
「いやぁ~危険な目に遭って見つけたお宝が呪われてたって言う…」
「なんだい…ありさたちは呪われたお宝を探しに行っていたのかい…」
「こんなはずじゃ無かったんですけどね。まぁお宝も見つかった訳だし、ちょっと召集がかかってしまったんで、すぐにお城に向かう事になりました。寂しいですが皆さんお世話になりました」
「えっ? もう行ってしまうんですかい…寂しくなりますな」
「えーっ! ありさたちもう行っちゃうの? ずっと一緒にいれると思ってたのに…グスッ」
あぁエレンちゃんもポランくんも泣いちゃったよ。
「ゴメンね。用事が出来たから行かなくちゃいけないんだ。でもまた遊びに来るから…ねっ」
その日はミュレーさんが用意してくれた夕食を食べ、早めに部屋に戻った。そして念願のベッドへ…明日はみんなでお別れ会を開いてくれるってさ! 私もみんなの為に美味しいお料理でも用意しようかな!




