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君の待つ家
最寄り駅で降りて、コンビニでプリンを二つ買う。ついその袋を振り回してしまいたくなるが、先週同じことをして失敗したことを思い出して慌てて手を止める。
鼻歌混じりに夜の道を歩く。アパートの玄関を開けると、奥からとととと、と猫が駆け寄ってきた。
「ただいま、お留守番ありがとうね」
ぐるぐると足にまとわりつく黒猫を撫でてから電気をつける。一緒に買ってきたお弁当を温めている間にカリカリを出してやると、お前は用済みだとばかりに猫が離れていく。
にこりと笑う、君の前にプリンを置く。今日は崩れていない。
「ねえ、明日はどこに行こうか」
温まったお弁当をつつきながら、週末の相談をする。
「今日聞いたんだけどさ、今駅前のモール、催事でかき氷やってるらしいよ。去年食べたいって言ってた店も来てるって。あ、でも予報では雨だったし、家でなんか見ながらのんびりするのもいいよね。前見てたドラマ、新シーズン始まったんだ」
どっちがいいかな? と問いかける。
写真の中の君は、笑うだけで答えてくれない。
「かつみさんは、ねこがすき」if




