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第七十一話 夜戦


 擬龍が倒れ、

 氷が凍り、


 建物の上で忍とミークが話していた。


 『思っていたよりも早く片付いたな。』


 ミークが手を叩いて立ち上がり、尻についた砂を叩き落として、身体を伸ばす。

 身体を伸ばすミークの横顔を見て、忍はため息を吐く。


 「死の模造品は飛ばしちゃう?」


 軽く笑って提案をする。


 『まぁ、アリだな。』


 思ったよりも軽く返された。

 でも、それじゃあ、サクラ達の次の相手は……

 

 「じゃあ、ミークの番だ」


 『お別れが近いな?』


 微笑んで、ミークが返した。


 「また会えるよ」


 だから、僕も笑って返した。


 『そうだね』


 ミークが飛び降りて空に落ちて行った。


 夜空に波紋が広がり、星々が笑う。


 龍を堕とし、


 氷を穿ち、


 死を殺した者達よ


 次は夜が相手だ。


 夜を超え、黎明を迎えろ


 ーーーーー


 俺達は龍の紛い物を倒した。


 「俺達が戦ったパリの【龍】はこんなもんじゃなかった。」


 「そうだね。アイツはこんなものじゃなかった。」

 

 俺と彩花は空を見上げて【夜】に向かって吐き出した。

 

 「……ていうか、さっきの冷気なに?」

 

 「あー、バトルが終わった後すぐに感じたあの冷気でしょ?」


 「そう。」


 「そんなのレンしかいないでしょ?」


 彩花が顎に手を当てて首を傾げる。

 

 レン……か?あんなに禍々しい気配が?

 【夜】が紛い物の【氷】を呼び出したとかじゃなくて?


 ただ、もしアレがレンなのだとしたら【氷の怪異】としての記憶を取り戻した可能性がある。


 「あ、レン!!」


 「彩花〜!!」


 ん?やっぱり、気配が変わった?

 「レン……何か変わった?」


 「うん!怪異として、数万年分の記憶を取り戻したよ。でも、だからと言って何が起こるとかじゃない。黒歴史が頭を巡るようになっただけで、あ、そうだ。概念武装を手に入れたよ。これで、僕も二人と同じぐらい強くなったよ。だから、これからもよろしくね!あ、そうそう、あんまり、これまでの事は聞かないで欲しいかなぁ。黒歴史が結構グロくてね、しんどいんだわ。結構ガチ目に。まぁ、いいけど……


 「レン?早口すぎて何言ってるのか分からないんだわ。落ち着いて欲しい」


 「……あ、ごめんね、えっと、僕は強くなったってことだけ覚えてくれていればいいから。」


 目が冷徹になった。

 

 「レンといえば、田舎娘って感じのキャピって目が可愛かったのに」

 「うーわ、サクラきっもぉ……優希が忍に向けるゲキ重感情を思い出して吐き気が……」


 彩花が口に手を当ててしゃがみ込んだ。


 「えっ……と、サクラ、キモいの?」

 「そう、キモいのよ〜?」


 レンと彩花が手を繋いでこっちを見てくる。

 彩花に至っては睨んできやがる。


 「違う!これは、一般論でさ、違うんだよ。とにかく、キモくない。断じて、キモくない」

 

 自分でも何を言ってるのか分からない弁明を図る。


 「あっはは!!本当に優希みたいな事言いだしたね〜」


 忍が空から降りてくる。


 「忍じゃん!本当にさ、サクラ、優希と接点が全然ないのに優希に似出したんだけど。」


 「……俺は似てないよ。友達の為に人を捨てる奴になんてさ」


 ……声に出てた?


 「まるで見てきた様な言い方だね」


 忍が顔を覗き込んでくる。


 「優希が人を捨てた瞬間を見てきたんだよ。俺は【人の怪異】だから。」


 彩花と忍の二人はなるほどね。という顔をして微笑んだ。


 そして、忍はレンに近寄る。


 「【氷の怪異】、思い出したか?」

 

 「ええ。僕は、生命の敵、世界の天敵、最悪の存在だった。わけですよ。」


 「君も見てきたか。

 で、彩花ちゃん?君は見た?過去の【花】を」


 「うっ……見てない…」

 

 「まぁ、雰囲気は変わったからいいか……

 《僕達は【夜】の前に立っている。》」


 「リオデジャネイロ最後の戦いを始めようか」


 【言葉】の力で俺達はワープした。


 天空に座する【夜】の前に


 『さて、神殺しの前座だ。

 "神紛い"を超えてみせろ』


 夜が笑った。


 「彩花!手を取れ!人花一体だ!」

 「分かった!」


 「僕が先陣を切る!!」


 レンが両手を振り上げ、手を叩く。


 「概念武装…………"万象全凍結"」


 時、空間、生物、全てが凍結した。


 「砕け散れ。」


 空間がひび割れ、落ちる。


 破片が散らばり、全てが動き出す。


 『ガァァァァ!?』


 「殺りきれなかった!!サクラ!彩花!」


 「分かってる!『任せて!』」


 レンが拳を振り上げて落ちていく。

 

 【龍】の翼を広げ、昇っていく。

 

 目の前の【夜】が、空が、星が笑う。

 

 『最高だなぁ!!』

ご精読ありがとうございました。


リオデジャネイロの終わりが見えてきた。


4月1日が近づいてきたっ!?


ニューヨーク編がすぐそこにきたっ!?


まっずい!?

設定を、頭の中の設定を書き起こさないと!!

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