灰色と緑
あの日々はよかった。
クラスのみんなと仲良くなって、みんなといろいろな遊びを楽しんだ。そして、何度も恋を経験した。
これ以上ないくらい楽しかった。
いつからみんな、個人の格差を気にするようになったのだろうか。
家が裕福。たったそれだけの理由で、あの人たちは私を区別するようになったのだ。
とても理解できない。なので……
全て焼くことにした。
……
「ぐすっッ、お願いだからッ、もう、そんなことしないでよ……」
お母さんが泣きながらお願いしてくる。
どうしてそんなことをいうのだろうか?
私は何一つ間違ったことをしていない。
母さんのことを馬鹿にする間違った人間を、正しい人間に直しただけなのに。
もしかしたら、お母さんも間違った人間なのかな?
「フンフンフ~ン♪ 私の魔法が~♬ 不良たちを~♬ 倒しちゃうよ♪」
「コン、コン、コ~ン♪」
私は歩きながら歌うことが多くなった。こんな風に歩いている時、無性に歌が聞きたくなるようになったのだ。何故だろう?
みんなと別れた私たちは今、戦いの国、プロテンへと向かっている。
以前はちょっと怖かったけれど、今の私ならもう大丈夫だ。スズネもいるし、ステータスも高くなった。そして何より今の私は、強力な魔法を使うことが出来るのだ。負けるビジョンが見えない。胸を張って進んで行く。
辺り一面灰色と緑色。プロテンに到着した私はまず、周囲を見渡すのであった。
周りにはたくさんの灰色の建物が。緑の植物に覆われていたり覆われていなかったりしてるが、そんなことを気にしている場合じゃない。
「敵の奇襲、警戒しなきゃね!」
「コ~ン!」
周囲を警戒していた私は、ある人の言葉を頭に浮かべる。
「次の国は戦いの国、プロテン。国民のほとんどが知能5を下回っていて、とても暴力的。お金や道具を暴力で盗んだり、人をサンドバックのように殴りまくるような人たちがたくさんいるの。」
うん、やっぱりおっかない国だ。ここの住人たちは何をしてきてもおかしくない。いくら警戒してもしたりないくらいだ。
この場所にはたくさんの建物がある。つまり、隠れる場所も多いということ。建物の陰から奇襲を受ける可能性が、かなり高い状況だ。
視線内の人の動きなら、私のスキル「気配察知」により感知できる。だが、視線に移る建物の数が多すぎて負担が大きい。
いっそのこと警戒を解いて、奇襲されたら返り討ちにするのはどうだろうか。この国にいる間ずっと敵を警戒し続けるのはとてもつらい。
いや、それはダメだ。私のHPはたったの16。奇襲を受けて、そのまま倒される可能性がある。そしたら安全な国である娯楽の国まで戻されてしまう。奇襲は何としてでも防がなければ。
!?
「ぐへへぇ~ 女だあぁ、へへっ」
背後から、ニュルニュルとした、ゲスな声。
……私の視線外からの奇襲だ。
警戒を頑張ったことにより能力up
クロメ(召喚士) HP16/16 200コイン
筋力:25
魔力:35
対話:38
知能:40→42
器用:45
機敏:30→31
スキル
召喚術 LV4 :モンスターを召喚でき、モンスターの秘めたる力を開放することができる。1度に2体までなら同時に召喚することが出来る。
気配察知LV? :視線の範囲内で、人やモノの動きを読み取れるようになる。
精霊召喚LV1 :精霊の友達をスキルレベル×5%の確率で召喚する。
分身/Sモード :ロマン技
所持アイテム
ランクG
石×40 砂×34 土×32 赤い岩×12 黄色い岩×39 万能蛇口
粗悪な黒の液体×19
木から取れた黒い液体。素手で触ると手がかぶれてしまう。樹皮が混じっていて品質が悪い。
全自動、泥の塊 ランクG
自動で動く、泥が固まったもの。とても奇妙な物体。
ランクF
遠心分離機 赤の樹液石×8 緑の樹液石×18
ランクE
万能鍋 カニ チーズティー×7 まきびし 栄養ドリンク
ランクD
メロン ミニマム爆弾×6 高品質の木器 大型ミサイル
きれいな琥珀
樹液が固まり、美しい形になったもの。希少価値がとても高い。
ランクC
職人の筆
持ち主とともに成長する筆
金神球
神秘的な球体。投げると一定時間光る。効果が切れると自動的にアイテム袋の中に戻り、再度使用が可能に。不思議な力を秘めている。
トゲ付き再生中型ミサイル ランクC
とても鋭いトゲが付いている中型ミサイル。爆発後、70パーセントの確率で自動的にアイテム袋の中に戻り、再度使用が可能に。




