右腕が!
「あは、あは、あはははははははははははっはっは……ははははは!」
「素晴らしい! 」
「あはははははっはあははははは!」
「右手がぁ、右手がっ、わはあ~」
キンジロウが自分の右腕を見ながら大笑いしている。
「わあ!」
私は思わず大きな声を出してしまった。なんと、キンジロウの右腕が急に燃えだしたのである。早く火を消さなきゃ!
プシュー
スズネの水がキンジロウの右腕に放たれる。激しい蒸気の音を発しながら火が消え、私たちは安堵する。
「わはははははは!」
だが、キンジロウの笑い声と共に、再び彼の右腕に火が燃え盛る。いや、右腕どころではない。真っ赤に燃える炎が、彼の服を焦がしながら全身に広がってゆく。大丈夫なのかな?
「あなたの歌を聞いて、思ったのです」
「どうやら私は、本当にあなたに恋してしまったようです。どうか、この気持ち、受け取ってください!」
キンジロウはカオリンに向かい愛を伝える。大胆な告白だね。
「ごめんなさい。無理です♪」
カオリンから放たれたのは、無慈悲な言葉だった。キンジロウの表情が悲しげなものになってゆく。
「そうですか、それは……残念です」
キンジロウの悲しげな声が聞こえる。
「残念です……」
「残念です! 残念です!」
「うわぁああああん!」
キンジロウの体が、よりひどく燃えていく。赤く激しい炎がキンジロウを包み込んでいる。焦げ臭いにおいが私たちのところまでやってくる。
「そうですか。ならば、ならば」
「ならば、力づくで私の物にするだけです」
炎に包まれたキンジロウが、勝負を仕掛けてきた。
戦闘終了後
「迷惑をかけて、どうも、すみませんでした」
「気にしなくてもいいよ。楽しかったし」
「コ~ン♪」
「今度は一対一で戦おうね♪」
私たち三人で力を合わせてキンジロウに勝利した。キンジロウの愛のオーバーヒートは強力だったけれど、何とか攻略してとどめの一撃を加えることが出来たのだ。戦いが終わると、キンジロウについてた火も少しずつ消えていき、安全な状態になる。
「これは迷惑料です。どうか受け取ってください」
キンジロウが渡してきたのは、緑色の、少し大きな2つの石。これは、パワーストーンだ。
「ありがとう!」
「ありがとう♪」
私とカオリンはそれぞれ一つずつ石をもらう。やった! 3つ目のパワーストーンゲット!
「私はこれからも、愛を求めて生きていきます。あなたたちに、愛の祝福がありますように。それではさようなら」
私たちもキンジロウに別れの挨拶をして、部屋から出ようとする。すると……
「あ、一つ言い忘れていました」
キンジロウが私たちの足を止める。一体どうしたんだろう?
「早めにこの国から出ていくことをお勧めします。それでは」
一体どういうことだろう?
「三人目の四天王も倒したし、早速非リアショップで木器を買いに行こうよ♪」
「コ~ン♪」
カオリンとスズネが木器の購入を提案する。そうだった! この後非リアショップを見て回ろう、そんなことを考えていた時だった。一人の工業員が部屋にやってきて叫び始めた。
「キンジロウ様」
「なんか外がやばいです!」
工業員の男性の言葉を聞き、キンジロウが部屋にあったカーテンを開けると……
街のあちこちで、たくさんの小型ミサイルが飛行していた。中には小爆発を起こしているものも。




