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剣と剣で成仏!

昼御飯はそれぞれの陣で食べて、開戦の合図として大きな法螺貝の音が響いた。


俺とチョコとカカオは木刀の刃の部分に銀メッキを施した剣を使い、モナカとフレークは弓とボーガンを構える。


「おお、新しい女子は弓を使うのか良き時代になったものよのー。」


「さあさ、チョコ殿今年も拙者と一騎討ちをお頼み申す。」


チョコとモナカは兵士達に大人気だった。


「フレーク様今年も遠距離射撃見せてくださいませ。」


「カカオ殿、例えこの身は800年前に散れど、この想いは永遠に。」


フレークとカカオも姫君達に人気だった。


俺はというと…。


「お前がチョコ姫の想い人とかほざきよる餓鬼か!

俺が叩き切ってやる。」


「儂は貴様をまだ認めてはおらん。

何処の馬の骨ともわからぬ奴にチョコはやれん。」


「お前を殺せばチョコ姫は拙者のもので御座る。」


みんなとは別の意味で大人気だった。


チョコの所に挑む霊は一騎討ちを望み、真剣に打ち合い成仏していく美しい戦いが続いたが俺の所は違う。


「きええええい!死ねーーー。」

一対多数で問答無用で切り捨てにくる。


モナカとフレークの山での援護を受けながら、俺は何とか生きのびる。


普段は暗黒剣があるから戦えているが、暗黒剣がなければ、俺の実力はまだまだチョコに劣る。


俺は自分の信念の元、ただひたすらに剣の世界に生きてきて、死してなお剣に生きる武士達の気持ちに胸が熱くなった。


熱い、熱い、俺の身体が熱い!


俺の右手に暗黒剣が現れた。


俺は左手の木刀と右手の暗黒剣で二刀流に構える。


その時だった。


プー、プー、プーーーー。


「大将戦!大将戦じゃー!」


大きな法螺貝の音と共に武士達が叫び、カカオと敵大将に視線が集められた。


俺も振り返って見ると、自陣でカカオと敵大将が対峙していた。


キンキンキンキンキン。


カカオと敵大将の激しい一騎討ちだ。


キンキンキンキンキン、ポッキン!


カカオの銀メッキの木刀が折れる。


「参った。」

そして、カカオが降参する。


「敵大将カカオ打ち取ったりー!」


「勝った!勝ったぞー!俺達は我が君を守り抜いたぞー。」


霊達の何体かが勝利宣言と共に成仏していく。


「ほら!いつまでボケっと暗黒剣なんか出してるの、清めのお酒運ぶの手伝ってよね。」

そう言ってチョコは忙しそうに酒を運んで行く。


俺は何が何やら分からないままとりあえず暗黒剣はしまったが、身体の熱さだけが残ってしまった。


俺が納得出来ない気持ちでいっぱいの中、酒と豪華な食事の支度が終わり男送迎の儀がはじまった。


霊の姫君達やチョコモナカのお酌でお酒を勧められて良い気分になったもの達からどんどん成仏していく。


他にもカカオやフレークと戦争談義をしたり、フレークの最新式の銃を見て成仏する者や、映画を観たり音楽を楽しんで成仏する者達もいた。


俺が見ていた中で感動したのはとある兵士と姫君の二人だ。


「今年の勝利見事でございました。」

「姫…、身分の差を越えてまた言わせてくだされ。拙者と契りを結んで欲しい。」

「はい。

私は例えこの身が果てようと、貴方様と一緒にいとうございます。」


こうして二人は成仏していった。


後でチョコに聞いたら私もはじめて見た時は感動したが、毎年やっていてもう800回以上やってるんじゃないかと言われた。


宴会は数時間続き最後に敵大将がカカオに

「また来年も頼むわ。」

と言って消えていった。


するとまたチョコが忙しそうに走り出し、武士達が観ていたDVDに今度は恋愛映画をセットする。


そう、姫君達の送迎会だ。


「じゃあ、私達は先に清めの湯に入って寝るから後よろしく。」


「お前達も最後まで手伝えよ。」


「相変わらずラムネは女心がわからないわね。

若い女の私達が居ても成仏の邪魔になるだけよ。

女の敵は女なのよ。」


そう言ってチョコとモナカはさっさと温泉に向かった。


「おーい、ラムネもこっち来いよ!

姫君達に紹介するぞ。」

カカオとフレークは美しい姫君達の霊に囲まれて既に出来上がっていた。


姫君達は愛に溢れ物凄いテクニックを持っていた。


お昼以上の乱戦になり、カカオとフレークが散っていく。


「後は任せた。」

そう言ってカカオは怪しい錠剤とビンの栄養剤を渡して去っていく。


「妾達は幼き頃からまだ見ぬ旦那様に使える事だけを考え学び切磋琢磨してきたのじゃ。

それが戦争で子を成す事もなく皆散ってしまった。

ラムネ殿今宵はよろしくお願い申し上げる。」


姫君達は現代では見られない美しい所作で手をつき頭を下げる。


熱い、熱い、俺の身体が熱い!


俺は栄養剤の瓶を三本一気飲みして言う。


「美しい姫君達よ。

全員必ず今迄800年以上味わった事のない真の男を味あわせやる。

今宵は安心して眠る事が出来ると約束しよう。」


昼の戦闘で不発に終わったせいか、俺の身体は爆発しそうな程熱くなっていた。


俺は残りの姫君達を全員まとめて天国に導いていった。


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