『深淵からの革命:長州海軍×海援隊×大友忍軍潜水艦vs 幕府海軍・アメリカ連合艦隊』第九章 「地獄の練兵」 ――農民は、“戦場の獣”へ変わる。
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『深淵からの革命:長州海軍×海援隊×大友忍軍潜水艦vs 幕府海軍・アメリカ連合艦隊』
第九章
「地獄の練兵」
――農民は、“戦場の獣”へ変わる。
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■ 長州藩 練兵場
炎天下。
土煙。
数百人規模の兵が集められていた。
奇兵隊。
農兵。
砲兵。
足軽。
まだ農具の匂いが残る百姓達もいる。
その前に立つ男。
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高杉晋作
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高杉晋作が叫ぶ。
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「これより――!」
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「新しい戦い方を学ばねばならん!!」
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「何故なら!」
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「幕府軍の兵力は我軍を凌駕するからだ!」
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兵士達がざわつく。
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「そこで!」
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「新たな戦術指導者を紹介する!」
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その瞬間。
黒い影が前へ出る。
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黒装束。
黒い道着袴。
袴の裾はゲートルで固く巻かれている。
西洋式ブーツ。
左腰には細身のレイピア。
右腰には異様な形の中折式リボルバー。
そして――
黒いマスク。
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夜叉丸・デスペラード
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高杉晋作。
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「この男は!」
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「オランダ、インドネシア前線で農民を鍛え上げ――!」
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「敵より“東洋の死神”と恐れられた男だ!!」
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「死神の部隊――!」
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「デスペラード中隊を幾つも作り上げた!」
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兵士達がざわつく。
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「……あいつ!」
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「禁門の変で見たぞ!」
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「黒い悪魔!」
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「仲間の仇じゃ!」
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「いや待て!」
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「あの強さ見ただろうが!」
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「味方ならこれほど心強い者はおらん!」
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禁門の変。
炎上する京。
煙の中。
異国の言葉で号令を飛ばしながら突撃する黒い部隊。
それは兵士達の脳裏に焼き付いていた。
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高杉晋作が刀を抜きかける。
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「静まれ!!」
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空気が凍る。
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「禁門の変では敵味方に別れて戦った!」
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「だが今は違う!」
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「夜叉丸殿は我々の仲間だ!」
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刀を鳴らす。
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「無礼を働く者は――」
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「俺が斬る!!」
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静まり返る練兵場。
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その時。
夜叉丸・デスペラードが笑った。
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「ははは!」
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「高杉さん怖ぇなぁ!」
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兵士達を見る。
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「安心しろ」
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「今日は殺し合いじゃねぇ」
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「死ににくくなる方法を教えるだけだ」
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意外なほど気さくな口調。
兵士達が少し戸惑う。
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■ 地獄の練兵 開始
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夜叉丸デスペラードがミニエー銃を持ち上げる。
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ミニエー銃
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「まず伏せろ」
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「……え?」
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「武士が地面に?」
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夜叉丸デスペラード。
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「死にたくなきゃ伏せろ」
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兵士達が泥だらけになりながら伏せる。
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「頭を上げるな!!」
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「地面に腹をつけろ!!」
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「装填も伏せたまま!!」
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「狙う!」
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「撃つ!!」
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銃声。
ドン!!
ドン!!
ドン!!
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■ デスペラード式訓練
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だが。
本番はここからだった。
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夜叉丸デスペラードが指差す。
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低く張られた縄。
泥水。
木壁。
丸太。
坂道。
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兵士達がざわつく。
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「なんだありゃ……」
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夜叉丸デスペラード。
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「戦場だ!」
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「進め!」
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地獄が始まった。
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兵士達はミニエー銃を抱えたまま――
匍匐前進。
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ミニエー銃を両手で持ち縄の下を泥まみれで進む。
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「頭を上げるな!!」
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バシィ!!
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縄に吊るされた竹が頭を叩く。
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「戦場じゃ頭上げた瞬間に死ぬぞ!!」
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泥水へ突入。
「ミニエー銃を水につけるな!」
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「うわっ!!冷てぇ!!」
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「止まるな!!」
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次は壁。
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「越えろ!!」
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ミニエー銃持ち、ヘトヘトになりながら壁をよじ登る。
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その直後。
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「伏せろォ!!」
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パン!!
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空砲が頭上を飛ぶ。
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兵士達が悲鳴を上げる。
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「実戦では今のが鉛玉だ!」
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「恐怖に慣れろ!!」
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さらに走る。
坂道。
丸太。
再び匍匐。
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地獄。
まさに地獄だった。
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■ 射撃訓練
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50メートル先。
藁人形。
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立射。
ドン!!
ドン!!
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案外当たる。
兵士達が少し得意げになる。
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夜叉丸デスペラード。
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「じゃあ次」
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藁人形を伏せさせる。
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「撃て」
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兵士達。
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「当たらん!」
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「小さい!」
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「狙えん!」
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夜叉丸デスペラードが笑う。
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「そうだ」
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「当たりにくい」
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「だが敵から見ても同じだ」
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「立ってる奴は面積が大きい」
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「伏せれば小さい」
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「つまり――」
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「死ににくい」
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兵士達が息を呑む。
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夜叉丸デスペラード。
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「幕府軍は整列して撃つ」
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「数が多いから出来る戦い方だ」
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「だが俺達は違う」
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「森を使え」
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「岩を使え」
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「地面を使え」
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「戦い方を変えるんだ」
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■ 視察
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その様子を見つめる男達。
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大村益次郎
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そして、
桂小五郎
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高杉晋作。
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大村益次郎が呟く。
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「……これは」
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「近代戦だ」
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桂小五郎。
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「兵の生存率そのものを上げている……」
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高杉晋作。
目を輝かせる。
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「すごいのう!!」
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「面白い!!」
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「幕府の古い軍学とは別物じゃ!!」
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■ 新たな死神
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夜叉丸デスペラードが言う。
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「だが――」
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「これだけじゃ足りねぇ」
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「敵を恐怖させる“目”が必要だ」
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高杉晋作。
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「目?」
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夜叉丸デスペラード。
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「狙撃兵だ」
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ざわつく兵士達。
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「そこで」
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「忍の里に専門家を依頼した」
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風が吹く。
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カツ……
カツ……
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革靴の音。
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長い外套。
鋭い眼。
煙草。
背中には異様に長い銃。
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鞍馬デストロ
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兵士達が息を呑む。
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夜叉丸デスペラードが笑う。
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「オランダ三十年戦争の末裔」
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「世界最悪の狙撃兵だ」
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鞍馬デストロ。
静かにスコープ付きスナイドル銃を持ち上げる。
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スナイドル銃
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「800メートル先」
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「風を読めば――」
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「敵将の脳天を撃ち抜ける」
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静まり返る練兵場。
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長州軍は今――
“侍の軍”から、
“近代ゲリラ軍”へ変わろうとしていた。
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■ 第九章 終
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■ 次章予告
「死神の狙撃隊」
――将を撃て。
軍は、それだけで崩れる。
この技のリアルな動きはYouTubeで公開中!
「大友宗麟の忍者」
・「抜刀術」
・「手裏剣の有効性についての検証」
・「アニメーションで見る豊後国・乙原の里・隠れ里の説明」
・大友宗麟の忍者の末裔が現代のスポーツ・アーチェリーや陸上競技で応用
・居合術
・陸上競技ハードル走での忍術トレーニング
・陸上競技100メートル走での忍者ダッシュ!方法の説明!
などなど…
https://www.youtube.com/@%E5%BF%8D%E8%80%85%E3%81%AE%E3%81%8B%E3%81%A8%E3%81%86%E3%81%95%E3%82%93




