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第三話 ― 商人の野望、忍びの決断 ―

戦国最強の忍、幕末に舞う〜坂本龍馬を救ったのは、歴史から消された「大友宗麟の忍者」」だった〜


第三話 ― 商人の野望、忍びの決断 ―



---


序|動き出す「見えない日本」


幕末。

黒船来航の衝撃は、武士だけでなく――


商人たちの世界を大きく揺るがしていた。


長崎、土佐、大坂、そして豊後。


海と金を握る者たちは知っていた。


> 「このままでは、日本は“食われる側”になる」




彼らの脳裏にあったのは、清国・上海。


欧米列強により、港も経済も支配され、

“半ば奴隷国家”となった現実。


> 「同じ道は辿らせん」




そのために必要なのは――


軍事力


経済力


情報力



そしてそれらを繋ぐ“人”。


その名が――


坂本龍馬。



---


第一章|商人ネットワークの使者


土佐。


夜の屋敷。


畳の上に静かに座る男。


豪商にして幕末屈指の実業家――

岩崎弥太郎。


鋭い目が、向かいの男を射抜く。


> 「龍馬は使える男じゃ」




> 「あやつは武士でありながら、商いの理を理解しちゅう」




背後には帳簿と地図。


海路、港、金の流れ。


すべてが繋がっていた。


だが弥太郎は続ける。


> 「しかし――守る者がおらん」




武力が足りない。

情報が足りない。


そこで彼は決断する。


> 「忍びを使う」





---


第二章|豊後へ届く密書


数日後。


豊後国、別府――乙原の里。


山に囲まれ、温泉の湯気が立ち上る静かな集落。


だがその裏では――


日本屈指の忍者ネットワークの中継地。


一羽の鳥が降りる。


足には小さな筒。


中には密書。


それは商人ネットワークから忍者ネットワークを経て、

ついに届いた“依頼”だった。



---


第三章|若き頭領・キキ


薄暗い座敷。


灯りが一つ。


そこに座る少女。


まだ20歳。


だがその目は、老獪な武将のそれ。


大友忍軍・女頭領――


加藤キキ。


長い黒髪の中に、刃を隠す。


肘、踵、爪先――すべてが武器。


そして背後には――


二本の異様に長い鎖鎌。


キキは密書を読み終え、静かに息を吐く。


> 「面白い依頼ね」





---


第四章|仲間たち


襖が開く。


入ってきたのは一人の男。


無駄のない動き。


鋭い目。


大友忍軍・中忍――


宍戸梅軒。


その名は継承される称号。


鎖鎌の達人。


手には、奇妙な十字手裏剣。


さらにもう一人。


柱にもたれ、笑っている女。


拳銃使い――


おぼろ


腰には異様な銃。


乙原で製造された――


カートリッジ式回転拳銃。


> 「で?誰を守るの?」




キキが答える。


> 「坂本龍馬」




朧が口笛を吹く。


> 「あの有名人かよ」





---


第五章|決断


キキは立ち上がる。


静かに、だが強く。


> 「この依頼――受ける」




梅軒が問う。


> 「理由は?」




キキは窓の外を見る。


湯気の向こうに山。


その先に、日本。


> 「この国が、誰かのものになるのは嫌い」




> 「それだけよ」




朧が笑う。


> 「単純でいいねぇ」




キキは振り返る。


その目には覚悟があった。


> 「これは護衛じゃない」




> 「未来を守る戦いよ」





---


第六章|出発


夜明け前。


三つの影が山を下る。


鎖鎌の女頭領


鎖鎌の継承者


拳銃使いの女



それぞれが異なる武器。


だが目的は一つ。


坂本龍馬を守ること。


そしてその先にある――


新しい日本。



---


終章|嵐の前


京ではすでに動きがあった。


新選組。


倒幕派。


そして――


龍馬。


すべてが交差する場所へ。


大友忍軍が、今――動き出す。




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