影の守護者・転生編 第三章「血の杯」
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影の守護者・転生編
第三章「血の杯」
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夜。
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吉祥寺の灯りが、山の闇に浮かぶ。
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講堂――
いや、“食堂”と呼ぶべき場所。
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長い木の机が並び、
すでに多くの忍びたちが集まっている。
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ざわめき。
視線。
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その中心に――
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岡田以蔵。
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いや――
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まだ“名を得たばかりの男”。
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「緊張しているな」
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隣に立つのは、朧。
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反対側には、腕を組んだ巨躯――
夜叉丸。
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「当たり前じゃろ」
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以蔵が低く返す。
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その時――
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空気が変わる。
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静寂。
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吉祥寺の大講堂。
灯りは静かに揺れ、長い影が畳に伸びている。
中央には、深い紅の酒――ワイン。
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加藤・ジャガス・鬼姫キキが、ゆっくりと盃を手に取った。
その指先には、戦の傷がいくつも刻まれている。
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「……今宵の酒は、“血”だ」
低く、しかしはっきりと響く声。
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「この里は、多くの命の上に立っている」
一瞬、視線が揺れた。
ほんのわずか――
頭領ではなく、“姉”の顔になる。
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「まず一人――」
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「移しのコーピア・霞」
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静寂。
風の音だけが、障子の向こうで鳴る。
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「己の顔も名も捨て――」
「ただ一度、あいつの代わりに“死ぬ”ために生きた男だ」
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鬼姫は目を閉じる。
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「処刑台で、泣かなかったそうだ」
「……最後まで、“岡田以蔵”を演じきった」
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誰かが、歯を食いしばる音がした。
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「……見事だった」
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盃が、わずかに震える。
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「誇れ。霞」
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一息。
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鬼姫は、ゆっくりと視線を上げる。
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「そして――」
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「回転のロドピオ・陽奈」
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空気が変わる。
重い。熱い。
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「あの女は……笑っていたらしいな」
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誰かが、小さくうなずく。
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「弾が尽きても、腕が裂けても」
「回し続けた」
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手で、見えないハンドルを回すような仕草。
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「“止まるな”ってな」
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一瞬、沈黙。
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「沖田総司に斬られた時も――」
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鬼姫の声が、わずかに低くなる。
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「前に出ていた」
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それだけだった。
だが、十分だった。
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「背中を見せなかった」
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誰も顔を上げない。
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「……あいつらしい最期だ」
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長い、静かな呼吸。
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鬼姫は盃を掲げる。
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「命は、消えない」
「受け取った者の中で、生き続ける」
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鬼姫
張り詰めた声で!
「……その影がここに居る!」
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その一声で、全員が立ち上がる。
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「今日、新たな“影”が加わる」
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視線が、一斉に集まる。
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鬼姫の手が、以蔵の肩に置かれる。
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「かつて――人斬りと呼ばれた男」
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「だが、その名はもう無い」
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一拍。
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「今ここにいるのは――」
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重く、響く。
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「受難のカルヴァ」
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空気が震える。
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「死ぬはずだった命を背負い、生きる者」
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沈黙。
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そして――
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誰かが、静かに拳を胸に当てる。
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それが、広がる。
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音もなく。
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「……迎え入れよう」
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鬼姫が言う。
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その瞬間――
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ざわめきが戻る。
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だがそれは、敵意ではない。
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“仲間を見る目”だった。
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鬼姫が手を上げる。
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運ばれてくる、赤いビン。
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赤い液体。
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「乙原の南で育てた葡萄だ」
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「ワインにしてある」
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盃が配られる。
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「これは――血だ」
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静かに言う。
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「契りの血」
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「ここにいる者は、同じ血を分ける」
---鬼姫が杯を掲げる。
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「――血の結束に」
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全員が、同時に掲げる。
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「乾杯」
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静かに――だが重く響く。
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カルヴァ(岡田以蔵)も、杯を口に運ぶ。
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初めての味。
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甘み。
酸味。
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そして、わずかな熱。
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「……なんじゃ、これは」
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「酒だ、異国のな」
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朧が小さく笑う。
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「慣れろ。これから何度も飲む」
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杯が置かれる。
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「さて――」
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夜叉丸がニヤリと笑う。
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「次は“戦”だ」
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「は?」
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「飯の戦い方だ」
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御膳の洗礼
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空の御膳が渡される。
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「持て」
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「こうか?」
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「違う」
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朧が手を添える。
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「こうだ。崩すな」
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流れるように進む列。
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「まずは飯」
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白米。
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「次に野菜」
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彩り豊か。
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「そして――」
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夜叉丸がニヤリとする。
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「主役だ」
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焼ける音。
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ジュウゥゥゥ……
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分厚い肉。
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牛肉。
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「大盛りで!」
「大盛り頼む!」
「俺もだ!」
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声が飛び交う。
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「……なんじゃこの文化は」
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「選べるんだよ」
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朧が言う。
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「小盛りも、大盛りもな」
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「好きに食え」
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カルヴァ(岡田以蔵)は少し迷い――
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「……大盛りで頼む」
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ドン、と乗せられる。
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厚切りのステーキ。
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焼き色。
肉汁。
香り。
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「……っ」
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言葉を失う。
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「次、漬物!」
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「汁物!」
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「飲み物!」
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「最後にデザート!」
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渡されたのは――
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冷えたスイカ。
御膳を運び、カルヴァ(岡田以蔵)と夜叉丸、朧はテーブルに御膳を置き椅子に座る
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カルヴァ(岡田以蔵)
「……何から食えばいいんじゃ」
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「順番なんてねぇよ」
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夜叉丸が笑う。
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「好きに食え」
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カルヴァ(岡田以蔵)は、ゆっくりと肉を切る。
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口へ運ぶ。
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――噛む。
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その瞬間。
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「……っ!!」
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目が見開かれる。
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柔らかい。
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溢れる肉汁。
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旨味。
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「……なんじゃ、これは……」
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朧が笑う。
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「“普通”の味だ」
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「ここではな」
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カルヴァ(岡田以蔵)は、もう一口食べる。
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止まらない。
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「……こんなもの……食ったことがない……」
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声が震える。
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それは、驚きか。
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それとも――
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生きている実感か。
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周囲の忍びたちが笑う。
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「いい顔してるじゃねぇか」
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「気に入ったみたいだな、新入り」
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カルヴァ(岡田以蔵)は顔を上げる。
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口元に、わずかな笑み。
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「……悪くない」
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その言葉に――
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誰かが笑い、
誰かが頷く。
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ここは戦場ではない。
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だが――
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“守るべき場所”だ。
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カルヴァ(岡田以蔵)は、理解する。
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この温もりを。
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この血を。
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守るために、自分は生きるのだと。
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その夜。
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一人の剣士は――
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“仲間”になった。
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――続く
この技のリアルな動きはYouTubeで公開中!
「大友宗麟の忍者」
・「手裏剣の有効性についての検証」
・「アニメーションで見る豊後国・乙原の里・隠れ里の説明」
・大友宗麟の忍者の末裔が現代のスポーツ・アーチェリーや陸上競技で応用
・陸上競技ハードル走での忍術トレーニング
・陸上競技100メートル走での忍者ダッシュ!方法の説明!
などなど…
https://www.youtube.com/@%E5%BF%8D%E8%80%85%E3%81%AE%E3%81%8B%E3%81%A8%E3%81%86%E3%81%95%E3%82%93




