↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
1/14

1.いらっしゃいませ、ぺペロンへようこそ。

「いらっしゃいませー」


「注文入りまーす!」


「ありがとうございました!」




午後6:50.


一般にレストランと言われる店は、多忙を極める。




「諌早くん!次、こっちお願いね!」


「は、はいっ」


「諌早ぁ、まだ終わってないのか!?」


「はいっ、もうすぐ…です!」


そしてこの時間、最も多く名前を呼ばれる男がいる。

その名も、諌早祐樹(イサハヤ ユウキ)。




午後10:40.


閉店後、店内には疲労の空気で満ちていた。




「いやぁ、お疲れ!今日も何とかこなせたな。明日もがんばろう!」


「お疲れ様でした!」



チーフの言葉でみんなは一斉に帰っていく。


仕込みの人たちを除いては…。




「はぁ…」


「ため息つかないで下さいよ、菅野さん」


「諌早、お前手際悪すぎる。全然進んでない」



言いながら頭をはたかれている。菅野さんは本当に手が早い。




「美空っ!帰らないの?」


「あ、ごめん。帰る、帰る!」




私は木下美空(キノシタ ミソラ)。

パスタハウス【ぺペロン】でウエイターとして働いている。


おわかりかと思うが、オーナーはぺペロンチーノが大好きだ。



「また、やられてたね」


「本当。毎日毎日飽きないもんだね」


「ま、そんな所が可愛いとも言えるけどね」


「え…マジで言ってんの、穂波?」



ぺペロンからの帰り道、同僚の穂波(ホナミ)が突然言いだした。


「あれ、知らないの美空。諌早って、“アルデンテボーイ”で可愛がられてるんだよ?」


「何、アルデンテボーイって?」



っていうか、イタリア語と英語を混ぜていいのだろうか?



「美空はアルデンテくらい知ってるでしょ」


「麺の中心に少し芯が残るゆで方、だよね?」



ウエイターといっても、パスタハウスに勤めてますから。



「そっ。だから“煮え切らない男”、アルデンテボーイって訳」


「なるほど…」



くだらないけど、うまいって思ってしまう自分が虚しい。


「アルデンテボーイ、か」



家に帰ってソファに沈みこんでから呟いた。


一人暮らしの狭い部屋にその声は吸い込まれる。


確かに、ぺペロンの中じゃ一番年下だし、仕方ないと言えばそうか。私と穂波も、あの子が入るまで一番年下だったからわかる気がするな。


シャワーを浴びてすぐ布団に入った。あーあ、今日も疲れた。


少しずつですが、マメに更新していきたいと思っています。ラブコメに慣れていませんが、お付き合いください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。