表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
むかしばなし  作者: 瀬木御ゆうや
夢の様な出会い
16/91

不死&不死

グサグサグサグサグサグサグサグサグサグサグサグサグサグサグサグサグサグサグサグサグサグサグサグサ……。



三百回ほど突き刺した頃だろうか。

旅人の体は穴だらけになり、臓物がベッドの上に散乱するほど損壊したのは。


久しぶりの殺人に何とも言えない気持ち良さを味わい、息もしていない旅人に1人語った。



「あぁ、可哀想な旅のお方。この私の虜になりながら死ぬなんて可哀想で仕方がないわ、でも安心してちょうだい、その血肉はこの不死の体に取り込まれて永遠に私の美貌の糧となるでしょう。あぁ可哀想で哀れな凡人」



そう言ってシエラは旅人の血肉を直接食べようとする。

その前に何故か違和感を感じた。


何故かは知らないが、何かが変わったような気がした。

暗闇と月明かりのせいだと思いながら、目を見開きながら死んでいる旅人の頬を噛みちぎろうとした。


ゴソガサ。


やはり音がする。

シエラは顔から目を離して音がする旅人の体の方に目を向けた。

するとそこにはあのシエラですら絶句することが起きていた。


旅人の体から出てきたはずの臓物が突然動き出し、破れた毛布の下にある旅人の体に戻っていく。

それだけではない。

血も…シミになった血も飛び散った肉片も全てが旅人の方に動き出し元の通りになっていくのだ。


怪奇であり得ない現象にギョッとしたシエラはすぐさま飛び退き、壁を背にして剣を構えた。



「なんだ…?何なんだお前は!?」



警戒を高めるシエラを横目にしながら、さっきまで死んでいたはずの旅人、ベオは腹や胸の刺し傷すべてを塞ぎながら悠然と起き上がる。


そして改めてシエラの顔を見つめながら語りかける。



「私は…生まれてからこれまで死ぬことが出来ない不死なのです…」


「…はぁ!?」




何百年ぶりの恐怖に怯えていたシエラはそれには呆れた声で声を張り上げてしまう。

ベオ・クリス。

彼もシエラと同じ不死身だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ