15/91
殺すのは慣れた
セイレンが部屋に旅人を案内し夜が更けた頃。
城の中はひっそりと静かになり、夜鳥のさえずりしか聞こえなくなっていた。
そんな暗い中で愛刀を持ちながら少しずつ旅人が寝ている部屋に向かう人影。
美貌の狂人、シエラだ。
彼女はいつもの寝巻きに着替えてはいるが、その佇まいと体から発するオーラは常人のソレではないと思わせるものとなっている。
旅人のいる部屋のドアを開け、ベッドでスヤスヤと寝ている彼を見て彼女はこう思った。
-あぁ、この旅人の血肉はうまそう…早く殺したい-
怪しく微笑むと剣を振りかざし、ベッドで眠る彼の心臓目掛けて剣を突き刺した。
くぐもった音が旅人の体から発すると、あまりの激痛の前に旅人は目を覚まして自分を刺した人物の顔を見て絶句する。
シエラはその驚き恐怖する表情にいつもの美しい笑みを向けながら、何度も躊躇なく刺していく。




