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「……拒否権は無い、か」

「水霧、この話は正直な話、まだマシな状況ですよ」

「……まあ、確かにこの話だとルド様程と言わずともヤバイ奴がルド様クラスの奴を新しく産ませない為に殺しに来る事は考えられたけど……クラスター爆弾の爆弾がミサイルに入れ替わっている奴を普通にぶちかまして来るなよ」


 運転手は軽く笑いながら釘を刺して来る。


「それについてなら敵側は殺すつもりでやって居るし、言ってもしょうがない。状況上は茶番劇とは言うにしても、敵側にしたらガチで殺しに来ているのだからな」

「……ある程度は自業自得とは言え、ルド様の後継者候補と言うのはそれだけ重いか」

「……水霧浄土。それについてなら創造主は自分で自分を後継者にする様な物だからアレだが」

「あー、はい、疑似転生者、ね。記憶的な意味での継承とかは皆無だし、前提と成る扱う力も違うのだけども」

「どちらにせよ創造主様も水霧浄土も扱う力がインチキなのは変わらないだろ」

「……別に俺の力は無根拠で全知全能とかに成る力な訳じゃ無いのだがね」

「制限が付いて居るだけで割と何でも有りの能力でそれを言うか?」

「……その制限が掛かる手間暇的な意味で割と重いのですけどね?」

「ワールドシミュレーターで前提と成る研究時間なんてかなり短縮出来るから、その制限は有って無い様な物だろうが」

「……はぁ、その研究で希望の奴が何時も都合良く見付かるとは限らないし、もし見付かるのだとしても力の運用のチュートリアル機能も無ければ力の説明も無く、ゲームみたいなモーションアシスト的な運用補助機能も無いので、そんなに何でもかんでも幾らでも何時でも自由に実戦レベルに導入とかは無理なので」


 何なら創作で有るようなご都合覚醒的に力の導入なんてしたら力を扱いきれずに自滅迄あり得る。自分が耐えられるか解らないレベルの攻撃を行う、を、事前の修行無しでやる様な物だからね。それをもしやらないと行けない時が来るとしても極力自分からはやりたくは無い。


「はぁ、もしそうだとしても制限が重すぎると言うだけで、理論値や期待値的には万能と言っても差し支えないだろ? ……人体機能を本来より自由に行うと言うだけなのに」

「それで創作で有るようなエネルギー生成器官の生成を自分の身体に出来れば、そのエネルギーを扱える様に成る。それを使ってのアレコレも出来る様に成る。そういう意味では期待値や理論値はヤバイのでしょうけど、運用上の前提マニュアルもクソも無いから安易に増やすと普通に死ねるのですが」

「……期待値や理論値は万能。但し運用上ゲームで有るような親切機能は皆無、か」

「それは良いとして、もうそろそろホテルに行きません?」

「ああ、そうだな、移動しようか」


 そしてホテルへ移動し、部屋で反省会をする事にする。まあ、襲撃者対策に警護役の人が近場に控えては居るのだが。


「ケールハイト、今回の反省会だが、シールドが突破されたのは、シールドにクラスター爆弾がシールドにめり込んだ上で其処を起点に更にミサイルが放たれた為、シールドの磁力付与が間に合わなかった……と、言う事で、良いのか?」

「そうですね、壊せない壁を出すタイプの物では無いので、多少のシールドへのめり込みは起きます。対象への磁力付与に必要な時間を外枠と言うデコイで凌がれ行えなかったのが原因です」

「なら、そう言う兵器が現実的な形で有るかはさておき、マトリョーシカ的な形式のミサイルが有ると不味くない?」

「細かい理論を並べて如何こう言うのも出来ますが、電子シールドを多重展開出来るので、出て来た奴も改めて防げます」

「確か、電子シールドって種は磁石で電子的に無理矢理磁石化させた磁石を弾く事だろ? 多重重展開したら相互干渉して不都合が起きないか?」

「それについては磁力を付与して居るのは私側なので、如何にか調整します。無制限に超多重展開とは行きませんけど」

「なんとか頼むよ……」


 そしてその日はホテルで休む体裁を取り、アンドロイドの制御を一時的に終了した所でルド様に質問される。


「さて、どうだった?」

「大量破壊兵器を撃たれるとは聞いて居ましたが、ガチ過ぎます」

「一応敵側はガチだから、温い奴を出す意味も無いし」

「ですが相手側がガチでも形式上は只の茶番劇でしょう? 本当にヤバイ事に成るなら介入する勢力が居る訳ですし」

「だからと手を抜くと普通に死ぬぞ。そう言う奴等に価値無し判定食らうとアレだしな」

「……一応俺らは身体全損しても死なないですけど、茶番劇と解りながらそれでも全力でやらなければならないのは何とも言えないですね」


 はぁ、幾つか新しい使い方を練習しておこう。この流れじゃこの先絶に対必要に成る。



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