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首の女  作者: ツヨシ
2/2

思わず叫ぶと、落ちていたソフトボール大の石を、首めがけて思いっきり投げつけた。


ガン!


石は首に当たり、やけに大きな音がした。


そして幽霊はどさりという音とともに倒れこんで、動かなくなった。


――?


俺は恐る恐る近づき、そして気付いた。


――人間!


それは生きた人間だった。


全身を黒い服で包み、黒い手袋に黒い靴の幽霊ではない本物の女性だ。


そしてついさっきまで生きた人間だったはずの女は、今は完全に死んでいた。


息もしてないし、手をとってみても脈もなかった。


――どうしよう……。


俺は意を決して女の両足を持ち、そのまま女を引きずりながら山に入った。


そしてたまたま見つけた穴の底に女を投げ入れ、手で土をかぶせると、逃げるようにその場を後にした。



その後も女の幽霊の噂は後を絶たなかった。


このところ毎晩だ。


ただ首だけの幽霊が現れる場所が、遊歩道から俺の住むアパートに変わったのだが。



     終

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