深夜の風景
「う〜ん……」
深夜、寝ぼけ眼の私は目を擦りながらもフワァ〜と大欠伸をしてソファーからむっくりと起きた。
「あら、雨が降ってるわね……」
夜露に濡れた草も綺麗なのよね、と思いつつ私は真夜中の外を窓から見ていた。
すると緑色の光が飛んでいた、しかも1つだけではなく数個も。
(え、アレって……)
私は飛んでいるのが虫である事にすぐに気付いた。
(確か東方の方にお尻が光る虫がいる、て図鑑で読んだ事があるわ。 確か『ホタル』て書いてあった様な……)
私はその幻想的な風景をスケッチした。
そして翌朝、セリオさんに報告した。
「へぇ~、ホタルが飛んでいた、とはねぇ」
「この辺と東方の国は環境が似てるんでしょうか?」
「このホタルはね、綺麗な水がある所に住んでいるらしい、この辺りはなるべく人の手が入らない様にしているからもしかしたら迷い込んで来た可能性があるかもね」
「ここで生育をしている訳では無いんですか?」
「流石に虫までは、ね。 もっと設備にお金をかけないといけないからね」
そう言ってセリオさんは苦笑いした。
それもそうか、と思う。
「ただ、環境は常に変化しているからね、微妙な変化が後に大きな災害の予兆になっている可能性もある」
なるほど……。
「それじゃあ結構ここの仕事って大事なんじゃ……」
「まぁ、そこまで細かく見ていたら大変だからね、だから気になる事があったら報告してよ」
「わかりました」




