学院の様子を聞く
「この研究室、良い香りがしますね」
「えぇ、花の香りに関する研究もしてるから」
「ロザリー様がやってるんですか?」
「そう、香りの中には心身に影響を与える事もあるから、その効果をレポートする為に花を飾っているの」
「はぁ〜、すごい事をやってるんですね」
レイジーが感心したように言った。
ぼやかしてはいるけど、実は結構重要な事をやっている。
仮として人を魅了させる香りを出す花があるとしよう、その花から魅了の薬を作る事も可能だ、それを王家関係者に使ったらどうなるだろうか?
いろんな可能性があるけど間違いなく国は混乱するだろう。
そんな最悪の事態を防ぐ為には魅了の効果を防ぐ薬を開発しなければならないけど今のところ、そんな物は無い。
薬の材料はだいたい花や草だ、つまり私はその薬になりそうな花を探っている。
まぁ、これは植物院を作る時にセリオさんが国王から与えられた課題みたい。
「そういえば、学院の方はどんな感じなの?」
「大変ですよぉ、教師が厳しくて……」
疲弊した表情を見せるレイジーを見てなんとなく察する。
「王太子様とアーネリア様の仲は順調なの?」
「いやぁ、そうでもないですよ。 そもそも2人が一緒にいる姿を見てないですから」
「アーネリア様は学院には通っているんでしょ?」
「えぇ、でも王妃教育もありますから自由な時間が無いみたいで……、常にイライラしている感じがしますよ。王太子妃候補を辞退して正解ですよ」
うん、やっぱり私が取った選択は正解だった。




