表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/8

かさじぞう

 ある雪の日。おじいさんが売れ残りの傘を背負って歩いていると、雪に塗れたお地蔵様が道端にポツリと立っておりました。

「おぉ、お可愛そうに」

 おじいさんはそうつぶやくとお地蔵様の雪を払ってやりました。そして、持っていた傘で雪が掛からないようにすると、満足気な顔で家路を急いだのでした。その後ろでは、傘を差したお地蔵様の目じりの辺りで溶けた雪がキラリと月の光を反射していました。


 おじいさんが家に帰ると孫の由希子が遊びに来ていました。おじいさんは、由希子にいつものように色んな話をしてやるのでした。


「由希子、町じゃ派手な傘が流行っておるようじゃ。わしの傘にも絵入れをした方がいいかも知れんの」

「今日はな、帰りにお地蔵さんが雪をしのげるように傘を貸してやったんじゃよ」

「そういえば、中々おもしろい大道芸人がおったぞ」


 そんな話をしていると、いつの間にやら由希子の帰る時間がやってきました。おじいさんは、由希子が楽しそうに話を聞いてくれたのがうれしかったので、由希子にたくさんのお土産を持たせました。

「由希子や、両手に荷物を抱えて傘は差せるかい?」

「うん、大丈夫。私のかさ自動」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ