とりあえずGO!
俺とみや、そしてアンナとあーたんは森を一直線に走っていく。
「まさか、何も無しに走ってるわけじゃないわよね?」
大きいウサギ状態のあーたんに乗ってるアンナが話しかけてくる。
「あぁ、この魔皮紙。これはアカネと奴隷契約をする魔皮紙だが、みやに見てもらえればアカネと繋がっている方向が分かる」
「?、さっき城で言ったじゃない「死んでいなくてホッとした」って」
「嘘は言ってないだろ?事実、すぐにみやに確認してもらってホッとしたのは本当だ」
みやがそれを聞いて「ブイッ」とアンナにピースをする。
「まぁ、方向が分かるのは理解できたけど肝心なのは距離よ?アバレー王国の保有する街や村ってグリードに近いのすら分からないのに」
「……」
「え?」
「流石、痛いところをついてくる」
「ちょ、ちょっと待って!距離わからないでとりあえずの方向に向かって走ってるだけ!?」
「そう!その通り!」
「その通り!……じゃないわよ!何週間、いや、何年かかるかもしれないのよ!?」
「へへ」
「何でそんな余裕なのよ!?とりあえずまた街に戻って情報収集からとか色々__」
「運命力を信じてる」
「運命力?ってアンタが言ってるオカルト話でしょ?アオイと結ばれる運命とか言ってた」
「あぁ、こんな感じにどうしようもない時。俺は運命力にかけてみてる」
「ほんと、どうかしてるわよ!早く引き返して__」
そう言った瞬間。
「っ!」
森の中にポツンと__
この場に似合わない胡散臭いシルクハットを被った男がこちらを向いて立っていた。




