#25 サプラーイズ大作戦?
悟ルン、初の女の子へのサープラーイズ!
「エリック、今日は予定あるか?無ければ手伝って欲しいことがあるんだが……」
教室に戻るなり、ライオネルに頼まれた。
ライオネルが俺を頼った!?
うわ~~~めっちゃ手伝ってやりたい……でも……ユリアちゃんが……くぅぅぅ!!
「──ごめん、今日は外せない用事があって……ほんとにごめん!でも明日なら手伝えるよ」
「そうか、いや、急な事なのだから仕方ない。では、明日手伝って貰えるか?」
「もちろん!」
「助かるよ。ありがとうエリック」
「どういたしまして。生徒会の仕事?」
「ああ、一年生案件だ。セリウスが所用で帰ってしまってね。明日から暫く来れないらしい。提出が明後日までだから」
「──それって……ゲイルは手伝わないの?彼も副会長でしょ?」
「──うむ……まぁ……本来は一人でしないといけない物だからな。あいつも色々あるみたいだし……強制は出来ない」
少し困ったように笑った。
──あの野郎!何が“俺は関係ない”だ!めちゃくちゃ関係してるじゃねーか!色々って?暇そうだったぞ!なのにやらないって……なんなん?アイツ……
「分かった。今日も用が済んだら手伝うよ。何時になるか分からないけど」
「だが……」
「ボクがライオネルを手伝いたいんだ。遠慮しないで」
「──エリック……ありがとう……」
と、嬉しそうに笑った。
くぅ、眩しい!やっぱりライオネルの笑顔が眩しい!
認めよう、俺はライオネル派だ!
はじめは頼りになる兄貴!って思ってたけど、結構不器用なんだよな。なまじ優秀なのが仇になって色々抱え込んじゃうタイプだ。
俺なんかいい加減だからなぁ~!学校行事なんざ適当でいいじゃん、適当で。
「あ、そうだ。ライオネルだったら女の子にサプライズするんだったら何をする?」
セリウスが居ないのでライオネルに聞いてみた。
「サプライズ?そうだな……相手にもよるが……無難なところでは、何か贈り物が良いんじゃないか?」
「プレゼントか……なるほどね」
「誰かにやるのか?時間があるなら相手が何が好きかのリサーチはした方がいい。昔、赤い薔薇の花を贈ったら、赤は嫌い!と突き返された事がある。まぁ幼稚舎の頃だけど」
幼稚園児で赤い薔薇の花!さすが王族。
「……ありがとう。気を付けるよ」
──女の子にプレゼントしたことなんか皆無だからな。そんなの気が回らんかった。ユリアちゃんの好きなもの……って何?
*****
「色々あるな……」
終礼が早く終わったので早速売店に買いに来た。だが、何が良いのか分からない。
食べ物、文房具、本や雑誌……あ、セレブリティグッズまである。
「そう言えば……」
綺羅がセレブリティグッズで欲しがってたのがあったな……課金しないとダメだから、欲しいけど無理だ~!って……アレって確か……。
セレブリティグッズのキーホルダー達が並んでいるコーナーにきた。
「……あった……コレ……だよな?」
隅っこの方で、少し埃の被っているソレを見つけた。
『迷宮シリーズ』とタグがついている。間違いない。
「…………女子ってよく分からんもんカワイイって言うよな……綺羅はカワイイって言ってたけど……カワイイ、のか?コレ?」
手にとり、じっと見てみた。
確かに、リアルな作りでクオリティは高い。
──ユリアちゃんが好きなものなんて分からないもんな……でも同じリアル女子の綺羅が『カワイイ、欲しい!』ってぎゃいぎゃい言ってたヤツだし、時間もないし、コレにしよう!
「すみません、コレ、包んでもらえますか?」
埃を払い、カウンターに持っていった。
悟ルン、何を買ったの?
何だか心配……大丈夫?




