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#20顔合わせ

悟ルンかなり乙女ゲーに侵食されてきてないかい?


ふふふふ、あー楽しいわぁ~~~(謎の声)

「ライオネル、どうしました?」


「ああ、さっき紹介したい女性がいると言ったろ?今から会いに行かないか?」


「え!今からですか!?」

うっそ、マジか!?


「ああ、君にも会ってもらいたい」

にこりと爽やかな笑顔でそう言い、外へ出るように促した。


ライオネル……あんたライバルなのに……俺のために…………。

そんな事されたら…………す……ってぇ!

ちっがーーーーう!!ばかーーー!!

俺は何血迷ってんだ?

あっぶねぇあぶねぇ。どうもこの世界、すぐ恋愛モードになる気がする!


「ええ、ぜひお会いしたいです!」

気の迷いを振り払うように勢い込んで外に飛び出した。


「あ、エリック、上は着た方がいいよ」

柔らかな声でそう言われた。

……セリウス……いたのか……。


「……女に会うのにそれじゃな……」

少しバカにしたような含みのあるいい声で言われた。

……ゲイル……お前もいんのかよ……。


てか皆さっき別れたばっかじゃん。

何だったんだよ、さっきの挨拶は!


「……皆さんもご一緒ですか?」


「ああ。これから我々が今学年の中心になるのだから、事前に顔合わせは必要だろう?」

当然のようにライオネルがそう言った。


……中心……何の?あ、このゲームの?え?ライオネルはここが乙女ゲーの世界って知ってんの!?

まさか、俺と同じ憑依者なのか!


「1学年代表の我々は、皆にとって模範とならなければいけない。男性陣側はいいが、女性陣側は彼女の役割になる。だが今回は特殊なケースだからな……我々で支えていかないと」


あ、何か全然そんな話じゃなかった。

代表って?なんのこっちゃ。


「出たよ、お節介……まぁ、あの女は気にはなってたから、行くけどな」

ゲイルがふっと笑った。


あん?いちいち癪に触るな。

ライオネルがそうしようって言ってるんだから、素直にそうすりゃいいだろうが!

何の事かよく分かんないけどな。


「ボクはお会いしたいです。上着着てきますね」

そう言って部屋に戻りブレザーを着、直ぐに皆の所に戻った。


「行きましょう。ライオネル」

なんだかゲイルの物言いがひっかかった。


ライオネルの腕をとり、ぐいぐいと引っ張って行こうとした。


「──エリック……ああ、分かった。そう急かなくてもいいぞ」

ライオネルがくすっと笑って、優しい目をした?


シャラララーンとどこかから音がなった気がした。


「ふふ、エリックはすっかりライオネル派だね」

歩きながらセリウスが言った。


「え……?」

は?何言ってんの?

早くユリアちゃんに会いたいだけですけど?


「──……まぁ正統派だからな……」

ふふんとまたまた含んだ笑いと共にゲイルがぼそりと言った。


「ボクは……別に……そういう訳じゃ……」

そりゃライオネルが嫌いな訳じゃないけど、別に派閥とか考えた事ないし。


「ほら、二人とも揶揄うな。またエリックが固まるだろ?悪いな、エリック」


「そんな……ライオネルが謝る事じゃないです。ボクは…………」


“ボクは”……何なんだ?その先が出てこない。


???


まぁ、考えても仕方ないか。


とあえずユリアちゃんとやっと会える。

ひとまずプレイヤーの事はおいといて、好感度をあげないとな!


……あ、壁ドンキメ顔練習出来なかったわ……

やぁーーーっとユリア!

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