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#154 月光会

季節は巡り、世間はなんとGWも終わりに……。いや〜時の流れは早いなぁ〜〜!


ぽつぽつ更新しますので、引き続き応援よろしく〜

「えーと……月見の会ってなんなのか、聞いていい?」

女子寮の星見の会とは全然違うらしい事は分かったが……。


「うん。僕らの生まれる前の話なんだけど、セレブリティには男子だけの秘密結社“月光会”という組織があってね……」

セリウスが説明を始めた。


秘密結社“月光会”。

成績上位者や上位家門の少数からなるその組織は、将来国の重鎮になる予定の者たちから構成されていた。当然王族もそこに属する者だった。

まれに下位貴族が成績上位者になり、入会することもあったそうだ。


そんな伝統のある会だったのだが、20年ほど前にある刺傷事件を起こしたらしい。


今のセレブリティは外国からの留学生や、裕福な平民も入学できるのだが、当時は貴族だけしか入学できなかった。そのためか家門同士の相関関係がそのまま反映されて厳格な身分制度があり、今とはかなり違って、堅苦しく差別やイジメも蔓延していたそうだ。


そんな中、男爵家でありながら成績優秀だったため月光会メンバーに仲間入りした男子生徒Aがいた。そのAが子爵家の女子Bに恋をした。

だが、そのBに、これまた月光会メンバーの公爵家の男子Cも恋をしてしまったのだった。

AとCのBを取り合う争いは日に日に強まっていった。

次第に関係のない生徒までもが、実力もあり人望もあるBを推す下位貴族派、後ろ盾があり格式ある上位貴族であるCを推す上位貴族派に分かれ、派閥を巻き込んでの闘争に近いものになっていった。

そしてついに争いの末、AがCをナイフで刺し、Bを連れさり、逃亡してしまったのだった。

行方をくらませたAとBは除籍扱いになり、Cは被害者ではあったものの騒動の元凶であることを理由に自主退学扱いとなった。


さらにこの事件を皮切りに月光会メンバーが起こした不祥事があれこれと発覚。

これ以上の闘争の激化を危ぶみ、貴族会全体の醜聞とし広まる前にと、王命により秘密結社月光会は解体となったのだった──。



「そんな事件があったんだね」

すげぇな〜。伝統ある組織が男女の痴情のもつれが原因で解体って……さすが乙女ゲー。


“秘密結社”ってわりに全然秘密じゃないのがwだけど。公然の秘密ってやつか?

まぁその月光会とやらの事情は分かった。

でも──


「で?それと月見の会と何の関係があるんだ?」

「え、ゲイルも知らなかったの?」


なんだよ、お前も知らなかったんかい!さも何でも知ってますぅみたいな顔しといてさぁ〜?


「俺がセレブリティの内情を知るわけないだろう?」

「だって……ライオネルに任せるって」

「あぁ、それは張り紙に“白”と書いてあったからだ。金と白はこの国の王族の象徴だからな。おそらく王族と関わりがあるのだろうと………お前、なにも思わなかったのか?」

「いや、思いました」


嘘だけど。何も考えてなかったけど?白い団子食うのかな〜くらいしかな。


「うん、まぁそういう前提があっての話なんだけど」

と、セリウスが仕切り直した。


「この月光会が解体され、今の生徒会が出来たんだけど、なかなか派閥の対立が解消されなくてね、苦肉の策として月見の会が行われるようになったのさ」


「元々の月見の会は上位貴族派と下位貴族派の対立を緩和する事が目的で、両派ともに月を見ながら食事を楽しみ、友好を深めましょうというものだった」


「そうだね。で、この事件をきっかけに、セレブリティの運営陣も、さすがにこのままではマズイだろう、改革が必要だって事で、諸外国や平民にも門戸を開いたんだよ。入学者数も大幅に増やしてね。今のセレブリティの始まりはこの辺りからだろうね」


「そうだったんだ」


なるほどなぁ〜。閉鎖空間で色々やったって焼け石に水的な?どうせやるならってはっちゃけた訳か。


「つまり、月見の会は懇親会って事でいいんだな?その割にセリウスは嫌がってたが」


「あ〜それはね、今の月見の会はさぁ主催が生徒会じゃないんだよ。派閥の代表者が仲良くなりたい人物がいる場合に勝手に開催されたりするんだ。だからさ、面倒くさいでしょ?色々と……」


「生徒数が増えたおかげで学園の思惑通り派閥の求心力も弱まった。おかげで悪巧みもし辛くなったためか、月見の会も開催されなくなっていった。だが、今年は私がいるからな。兄が在籍中も開催されたらしい」


「そうか、ライオネルと仲良くなりたくてもなかなかそんな機会ないもんね。それで“白”なんだ」

「あ、それね、派閥の意味も含むんだけど、ドレスコードでもあるんだ。白い何かを身に着けてきてねって」

「ふーん」


「私として皆に派閥だのに拘って欲しくないんだが、露骨に白を指定しているからな。行かないわけにはいかないだろう」


「まぁそうなるだろうな」

ゲイルはそう言って思案げに唇に手を当て、少し考えているように見えた。


ゲイルってばなんでそんな難しい顔してんだろ?別に良くない?ただ単に白いハンカチとか持ってたら良いんだろ?


「……で、だ。実はここにこういうものがある」

そう言ってライオネルがおもむろに引き出しから箱を取り出し、そっと開けた。


GW更新するぞ〜っと思っていたはずなのに、いつの間にかもう終わり。

え、ほんとに?おかしいなぁ

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