4話 厳つい兵士たちがいると出てこない
クローク愛されすぎてはいやしないかと不安になる今日この頃・・・
もっと格好の良い、自分が憧れる男を作ろうとしたのですがねw
「一度だけか…」
椅子の背に後頭部をコツンとのせて天井を見つめた。
「一度だけというのは妙ですね」
ヘイルダムはなれたようにマントの留め金を外す。
「たしかニクルハース卿は代替わりしたばかりだったな」
「そうでしたか……そうでしたね」
クロークは頭と背中を椅子から話すと眉を潜めた。
「あまり他の領地に手を出したくないのだが…とりあえず盗賊がでたところに行くか」
「かしこまりました。しかし閣下」
立ち上がったクロークをヘイルダムは呆れ半分に見つめた。
その表情になんだと首をかしげてクロークは見つめ返した。
「昼食のお時間です。まずは鋭気を養いませんと」
クロークは視線をずらすと椅子にもう一度お尻をのせた。ヘイルダムは遠慮することなくため息をついた。
ーいつも頭から消えるんだよな…まぁ食べなくても平気なんだけど
ヘイルダムの視線が気まずく、食事がくるまでメモを読むことにクロークは専念した。
「出てこないな」
「左様ですね。やはりこのような厳つい兵士たちがいると出てこないのかもしれませんね」
クロークは後ろを振り返った。兵士、とくに新兵は突然のクロークの視線に肩を震わせ、一段とビシッと姿勢を正した。
ー厳つい顔か…
クロークは後ろに向けた視線を横にずらした。
「なにか」
「いや、なんでもない」
クロークはヘイルダムも厳つくないわけでもないだろうと思った。
ヘイルダムは赤みがかった茶色の髪で彫りが深い顔立ちである。目元がもっときつければ立派な厳つい顔だと言えるであろう。
ー新兵はぜんぜんいかつくはないしな…
「どういたしますか」
「そうだな…一旦村に戻り作戦を練り直すか」
このままではらちが明かないと村に戻り、どうするか考えることになった。
「囮をつかうのはどうだろうか」
「誘き出さなくてはどうにもなりませんが…」
「なんだ」
いいよどむヘイルダムにクロークはなにが不安なのか訪ねる。
「閣下も参加するつもりですよね」
じとっとヘイルダムはみた。
「人数はかけれないから精鋭のものたちだけで行くことになる。ならば私もそこにはいるべきだろう」
なにを当たり前のことをいうのだとヘイルダムに呆れながらクロークはいい放った。
「たしかに閣下はお強いですがご身分をお考えください…」
「しかしだな」
「・・・精鋭のものたちが集まっているところの方が安全とも思えますし…
閣下にも参加していただきましょう」
クロークはどう言いくるめるか考えていたがその前にヘイルダムは納得してくれたようで安心した。
ヘイルダムはなにかを考えるように顎に手を当ててクロークをみた。
ひとつ頷くといいことを思いつきましたとクロークにある提案をした。
その提案はクロークとしては断りたいものであった。




