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落ちこぼれ(仮)は皇帝になる  作者: 葛籠
第1章:始まりの水晶
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帝国の者

「どういうつもりだ。餓鬼ども。」

大火球を消し、男が睨みつけている。

「おい、学院長と生徒会長。これはどう責任取るつまりだ?次期皇帝になるかもしれないお方に数々の暴言と魔法を放ったことについて言いたいことはあるか?」

「ありません。」

「ふん。まぁ、俺たちがやらなくてもそこの女が止めていたかもな。」

Aランクの方を見ると、雪が近くにいる者を凍らせ始めている。ティアナは顔を青くした。

「あの子から私を守ってね?ね?」

「いや、大丈夫だよ。ティアナと新入生代表のやり取りでいい人認定されているから。」

「何ソレ。嬉しいような、嬉しくないような。」

ティアナと話していると、先ほどの男を先頭に他の者3名がカンナの前に跪いた。

「お初目にかかります。我等はノールミスティア帝国から参上致しました。ノールミスティア帝国の精鋭部隊です。私はラグニス=ウルと言います。ご存知かもしれませんが、貴方には皇帝になる方かもしれません。なので、我々とともに来てもらいたいのです。」

「分かりました。準備したいので時間をください。(最悪かよ。ちょー面倒くさい)」

「ありがとうございます。」

その会話が終わると、魔法を放った新入生代表と魔法を使用する寸前だった者達は捕らえられ、本来なら死刑だが退学という形でおさまった。



放課後雪の家に行き、会話を始めたが雪とティアナの暴走が止まらない。カンナは溜息をついた。

「えぇ!なんで私はあの時貴方を敵視していたか!!こんなにも篠崎さんのことを想ってくれる友人なのにっっ‼︎」

「それを言うなら私だって!初めて雪を見た時、他の人と同じだと思ってた自分を恥じるよ‼︎」

「それにしても、あの雄の言葉聞きましたか⁈あのっ、雑魚が!篠崎さんに対しての言葉、それに態度‼︎」

「そうそう!何様だよって感じ‼︎あぁ!思い出すだけで腸が煮帰りかえりそうだ!」

「ティアナ!!貴方なら分かってくれると思いました!!!」

意気投合して、すぐに名前呼び。しかも、ティアナの言い分に雪は感動している。あと先が思いやられる。カンナは溜息をついた。

「カンナ!帝国の人はいつ来るの?」

「明日の昼間。」

「っえ?早いです‼︎」

「そうだよ!カンナともっと居たいのに‼︎」

「皇帝にならなければ帰れる。」

「どうしましょう⁈」

「私にいい案がある‼︎」

(聞いてないし。ハァ、自分達の世界から帰って来ないかなぁ)

「待てぃ‼︎その話に妾も混ぜんか‼︎」

「あっ、これはシーラ様。お久しぶりでございます。」

「っえ⁈シーラって、あの四大精霊の⁈」

「うむ、久しぶりじゃ雪。ティアナといったか?あの時は感謝する。主様は気にしないが、妾達は気にするのじゃ。」

「いえ!あれは私が勝手に腹を立てただけです。」

「ほう!お主みたいなのは久しぶりじゃ!大体の人間は利益を得ようとするが、お主は違うのぅ。気に入った!妾のことをシーラと呼んでよいぞ!あと、ちなみに敬語はいらん‼︎」

「じゃあ、これから宜しくシーラ‼︎」

「それでいい案とは何じゃ?」

「あぁ、それはね…」

「まぁ!なんて素敵なことでしょう‼︎それならば…」

カンナは諦め、帝国に行く準備をした。

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