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Psycer Brain ─ 神に抗え。その力で運命を変えろ─  作者: n217 (嘯江 新)


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第39話「新世界秩序」

Az・地下最深部「Genesis」


巨大な球体装置が青白く脈動していた。


無数のカプセル。


世界各地から集められた能力データ。


間宮トオルは静かに両手を広げる。


「ついに、ここまで来た。」


研究員が報告する。


「世界中の能力波形の解析率、98.7%。」


「Genesisの起動準備が整いました。」


間宮は満足そうに微笑む。


「能力は神から与えられるものではない。」


「人が創り出す時代になる。」


「それが──新世界秩序だ。」




その言葉を聞いたオールドマンは、わずかに視線を伏せた。




能研本部


惣一は緊急会議を開いていた。


参加者はソウヤ、結衣、達、柚季、燕、小雨、雛儀、アリス、イレイダ、夢幻。


机の中央にはAzの施設配置図が映し出される。


「Azの活動が世界規模へ移行した。」


「これ以上放置はできない。」


達が端末を操作する。


「新たな研究施設を発見。」


「ただし、防衛システムが異常です。」


アリスがおだんご頭を揺らしながら首を傾げる。


「ワープして潜入する?」


イレイダは即座に否定した。


「未知の施設に時空移動は危険だ。」


惣一も頷く。


「今回は情報収集を優先する。」




ハルシオン


フランは艦橋で通信を受けていた。


相手は柊千太。


「未来が変わりました。」


千太の声は重い。


「Genesisが完成すれば、一年以内に世界規模の戦争が始まります。」


フランは静かに目を閉じる。


「……やはりそこまで来たか。」


「こちらも動く。」


通信が切れる。


ベルソルトが尋ねた。


「能研へ知らせますか?」


フランは頷いた。


「中立は貫く。」


「だが、世界が滅ぶのを見過ごすつもりはない。」




マスタークラウン


グランは円卓に集まった幹部たちへ告げる。


「Azが本格的に動く。」


「我々も準備を始める。」


ペインが笑う。


「暴れられるってこと?」


「違う。」


グランは冷たく言い放つ。


「戦争だ。」


その一言に、場の空気が張り詰める。


マランだけは静かに窓の外を見つめていた。


デウスの言葉が頭から離れない。


「お前はいずれ世界を救うか滅ぼすかを選ぶ。」




能研・屋上


ソウヤは夜風に当たっていた。


そこへ惣一がやって来る。


「迷っているな。」


ソウヤは苦笑する。


「はい。」


「敵にも守りたいものがある。」


「でも、止めなきゃいけない。」


惣一は静かに答えた。


「だから難しい。」


「正義とは、一つではない。」




エピローグ


Az地下最深部。


Genesisの巨大な球体が眩く輝く。


研究員が叫ぶ。


「起動シーケンス開始!」


間宮トオルは静かに宣言した。


「世界よ。」


「新たな能力の時代へ進め。」


球体から一筋の光が天井を突き抜け、宇宙へと放たれる。


その瞬間──


地球全土の能力者たちが、一斉に胸の鼓動を感じた。


フランは海を見つめる。


デウスは静かに目を開く。


ゼゥテルは空を仰ぐ。


そしてソウヤもまた、自分の中で何かが目覚める気配を感じていた。




新たな戦いの幕が、静かに上がる。




第39話 完




次回予告


第40話「Genesis始動」


Azの切り札「Genesis」がついに動き出す。その影響は世界中の能力者へ及び、能研・ハルシオン・マスタークラウン・NWOは、それぞれの信念を胸に行動を開始する。物語はここから、世界規模の「Genesis編」へと突入する。

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